ありがたいアメリカのダニ
「虫をすり潰してオレンジジュースの色素に★」
つい先日、こんなメールが届きました。
以前購入したことのある、ネットの八百屋さんからです。
★……じゃねぇだろうよ! そこ!
気になったので、久しぶりにメールの中身を読んでみましたらば。
気になったので、久しぶりにメールの中身を読んでみましたらば。
無果汁オレンジジュースなどに使われる・・着色料・・!
じ・つ・は!
オレンジ色の着色料(コチニール)は、サボテンにつく、虫をすりつぶして作ります。
と、いうことでした。
とりあえず手近にある菓子類で確認してみたところ、残念ながら使われておりませんでした。チッ。
まぁ、しょうがねぇか。
ブルーベリー味の飴にオレンジ色の着色料は使わんわね。
ブルーベリー味の飴にオレンジ色の着色料は使わんわね。
でもまぁここまできたら、どんな色素なのかそしてどんな虫なのか調べないわけにはいかないでしょう。
【コチニール色素】
ま、これはメールに書いてあったのと、ほぼ同じですが。
エンジムシ? えんじ虫。 紅蟲、臙脂蟲。
エンジムシ? えんじ虫。 紅蟲、臙脂蟲。
そう。
コチニール色素の色は、日本でいうところの「えんじ色」に他ならないようですよ。
きゃー。
えんじ色。
中学校のジャージの色!
きゃー!
超、身近!
とは言うものの、産地は全くもって日本ではないようで、中南米とかで作られているようですねぇ。
ま、サボテンの表面につく虫らしいから、サボテンが育つ所で専ら生産されてるんでしょう。
うん、そうなの。
「生産」されてるんですよ。
サボテン畑を作って、そこで大切に大切に虫を育てて。
すり潰して色素を抽出するのです。
きゃー…。
カンパリっていう赤いお酒、ありますよね。
あれって、コチニール色素の赤だそうです。
「私、なんにも分かんな~い♡ お酒はカンパリオレンジだけ飲めちゃうの~♡」
とか言っちゃってるお姉ちゃんがいたら、
「……虫。 (^ิܫิ^ิププッッ」
と、密かに笑ったりしようかと思います、今度から。
あな楽しいかな、知識の泉。
あな楽しいかな、知識の泉。
まあ、確かに、虫由来って聞くと、ちょいと驚きですしねぇ。
私にとっては、結構センセーショナルな事実だったのですが。
この色素そのものは、とても古くから使われているそうです。
古いっつーても底抜けに古くて、インカ帝国とかそういう古さ。
なので、虫由来の色素だからと嫌がる人もいるらしいですが、
そういう意味では、経験値での安全性は高いと言えるかと思います。
昔から人間が使ってきた、人間の生活に役に立ってきた、
合成着色料ではない天然の色素なのです。
毛嫌いすることもないでしょう。
ああ、あの人の言葉を思い出しました。
「母は、食品添加物には厳しい人でしたが、泥遊びのあとに手を洗うとかいうことには無頓着でした。」
『動物のお医者さん』より、
(他の人間全てが中った寿司を食っても1人だけケロリンパとしていた)菱沼聖子の言葉。
人間の身体は、いろんなもので出来ている。
だから強いのです。
そう思います。
カイガラムシ科コチニール虫(Coccus cacti コカスカクティ)
……。
赤系の色素としては、他にも赤色2号(合成)、赤キャベツ色素(天然)などがあるそうですよ。
赤キャベツで、
ええんじゃないかな。
うん。
あ。
もっとちなみに。
もっとちなみに。
題名と内容は、全く関係ありません。
あしからず♡