けいよい日記

キングオブ暇な私の、心の琴線

合言葉は、不可能。

私はとりあえず、「花束」というものを貰ったことがありません。 …たぶん。
そして、欲しいと思うこともありません。 …枯らすし。

でも、これだけは、貰うとちょっと嬉しいなぁと思う花があります。

それが、これ。



青いバラです。

サントリーがバイオ技術を駆使して、10年以上の歳月をかけ、やっとできたブルーローズ。

名前は……まだないらしい…。  (2007年発売開始予定)
どんな名前になるんでしょうねぇ。

ブルー…ブルー……。

ブルージーンとか。

ルーブルーブルーとか。

まさか…、ブルーサントリー? 


……。

何か良いのありますかね?



ま、それはおいといて。


デルフィニジン。


舌を噛まずに言えますか、デルフィニジン。
これが、青い花に含まれている色素の名前だそうです。

つまり。

バラには、このデルフィニジンを作る能力がないので、青色が存在しないのです。
そして、サントリー青いバラは、デルフィニジンを作る遺伝子をバラに組み込むことによって生まれました。


これまでにも、「青いバラ」 とされてきたものが、いろいろあるにはあるらしいのですが。

ブルーヘブン




青龍




ブルーバユー




モーニングブルー




等々。


これらは、サントリー青いバラと違って、交配を重ねることによって出来た青いバラ

なので発色も不安定で、育て方によって青味の加減が変わってくるそうです。

そして、とても弱い。
雨に降られただけで、枯れてしまうとか。


それに何と言っても、青いというよりは、やはり紫…。


ま、これは、サントリー青いバラも、ご他聞に漏れずといったところなのですが。

上の写真では、とても青が強く出ていますが、実際は、どちらかというと青紫色です。


ね。 後ろのお姉さん、一緒でしょ。





純粋な青いバラを作るのは、とても難しいのです。


そこまでして青いバラ作る必要あるの? という論議も巻き起こっているようでした。
遺伝子操作はダメ、交配による品種改良なら良し、という意見も見かけました。 
バイオテクノロジーは神への冒涜なのでは、と。

確かに遺伝子操作をした植物なので、サントリー青いバラは閉ざされた温室の中のみ存在しています。

そういう法律があるんだって。
外に出しちゃ、いけないんだってー。

勝手に作って、勝手に閉じこめて、どうなんだそれ、と思わないでもないですが…。




色々調べていたら、テレビに宮澤喜一元首相が出ておられました。

歳取ったなー…と思いました。




「ブルーローズ」という英単語は「不可能」という意味を持ちます。

使い方としては、「あんたまたそんな、ブルーローズなこと言っちゃってさぁ。」ってところでしょうか。
ありえねぇ!って感じだそうです。


でも、私は思うのです。

その不可能が、自分の手の中に、形を成している。
不可能が、そこに、いる。

なんだか、楽しくなりません?

よう、不可能。元気? って、右手を挙げて、挨拶したくなりません?

お、今日はまた一段と青いねぇ、って江戸弁で誉めてあげても良いだろうし。
寝てる間に花びらの一枚に、「ふかのう」 ってマジックで落書きしてやっても良いでしょう。

その存在を受け入れ、共に良い時間を過ごした方が、なんだか幸せな気がするんですが、どうでしょう。



どのみち、宮澤さんのように歳をとるのです。
時間は流れているのです。

心に花を咲かせましょう、ってことでサントリーの社長さんは青いバラ作りを始めたとか。



私は、有り有りだと思いますが……。



いかが?




ご利用まことにありがとうございます。