綺麗なものを見よう。
水仙って、大好きです。
すっと立ってるその姿が、とても好きです。
それに、香りもいいし。
庭一面に、水仙。
とにかく、夢心地の眺めでした。
はっきりとした景色を覚えているわけではないのですが、その時の気持ちを、よく覚えているのです。
「わぁ……。」
っと感じたその気持ちが、 何かを見て「綺麗だ」と思った最初だったような気がします。
ああ、これが「綺麗」ということなのだ、と。
そんな経験もあったので、水仙は私にとって、少し特別な花でした。
だからねぇ…。
ギリシャ神話のナルシスの話を聞いた時、とっても心外でした。
私の好きな水仙に、なんて話をくっつけるんだ、って。
ナルシスの話は、文字通り、「ナルシスト」の由来ですからねぇ…。
一応、書いてみましょうか。
むかしむかし、超美少年のナルシス君がおりました。
ナルシス君は自分がとっても綺麗なので、毎日泉に映った自分の姿を見て溜息をついておりました。
あんまりずっとそうしていたので、そのまま水仙になっちゃいましたとさ。
めでたし、めでた……くねぇっ。
まったく。
ほんと、失礼しちゃいます。
この写真の場所は、伊豆下田の爪木崎というところです。
少し前にもお話ししましたが、水仙の群生が見られるのですよ。
すこーし、盛りには早かったようでした。
ちょっと残念。
だって……花の咲いてない水仙ってね……。
……ほぼ、ニラ。
だったんだよね…。