鶴の死ぬのを、亀が見ている

　　　

牡丹が美しかったから牡丹が咲くのは一ヶ月だけ！

窓から墓地が見える物件でレストランを軌道に乗せろという無理難題を押しつけるオーナー黒須仮名子。

彼女が、このアホな物件を選んだ理由は、美しい牡丹だった。

牡丹といえば、うっとりと右斜め４５度を見上げながらつぶやく黒須に、従業員全員から総ツッコミが入れられる、この場面を思い出す。

　　　　　　　　

私の愛してやまない佐々木倫子作品のひとつ、「Ｈｅａｖｅｎ？」 の１シーンだ。

破天荒という言葉がピッタリな人格の持ち主、黒須。
彼女はロワン・ディシーというレストランのオーナーである。

しかしながら彼女の存在は墓地以上に最大のネックとなっており、
従業員は彼女のせいで、日々いらぬ努力を強いられる。

だが、彼女の発するエネルギーが、レストランの活力源になっているのもまた、事実。 

結局そんなオーナーを、従業員たちは諦めと開き直りで暖かく包み込むことになる。

そんな目頭が（笑いで）熱くなる人間ドラマが、墓地レストランで繰り広げられるのだ。

　　　　　　　　　　　

ロワン・ディシーが開店したのは、４月３１日。（黒須の勘違い）

ちょうど牡丹が咲き乱れるこの時期に、何処かであの店が開店したのかと思うと、なにか感慨深いものがある。
今ごろ従業員総出で、日々沸き起こる諸問題に今ひとつ一丸となりきれずに立ち向かっているのだろうか。

ちなみに、各諸問題における台風の目・オーナー黒須は、このマンガの主人公ではない。

いつものオフ会メンバーで、上野の東照宮牡丹園に行ってきたのだが。

　　　　

こうしてみると、牡丹は写真映りが非常に良いようだ。

 一輪やそこらで、ここまで栄える花もあまりないだろう。

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」

つまり、世の男どもは華やかな女がお好み、ということか。

ふん。

マシュマロにマジックで顔を描いたような顔だと。

しかも右利きの人が左手で描いたような顔だと、言われたことがありますが、なにか？

　　　　　　　　　　　　　

そういえば、くだんのオーナー黒須。

レストラン結婚式の最中に、花嫁の白いウエディングドレスを見て、こうつぶやいたことがあった。

「私も着たいわ…。色は黒がいいわ。」 

「それは、ウエディングドレスではない！夜の女王です。」

彼女の夢に、従業員全員が総ツッコミを入れるシーンがあるのだが……。

あるのだが……。

このたび嬉しいことに、リアルで黒ドレスを着られた方を発見。

おけいさん、今度ぜひ見せてください。

その、黒いドレスで臨んだ結婚式の写真を……！

　　　　　　　　　　　　　　　　　

そして、何だか見つけてきました、佐々木倫子キャラ相性占い。

http://www.geocities.jp/junshinidea/sasaki/sasaki.html

あなたと相性がピッタリな、佐々木倫子キャラを見つけてくれますよ。
左側の「佐々木キャラ相性」ってところから、どうぞ。

私はねー、Heven?の伊賀観でした。　

レストラン　ロワン・ディシーにおける、サービスの要。

気配り上手な彼に「サービスとは何か？」をびっしり教わるとよいでしょう！
そして、人の良さにつけこんで、めいっぱいこきつかってやりましょう。

いぇ～い、こき使う、使う～～。

伊賀・観（いが・かん）君。

いつも冷静沈着で、得意技は観音笑い。
そんな彼の弱点は、爺さん。

 

何を隠そう、彼こそが、このマンガの主人公なのです。

 

まだ読んだことない方は、明日から読んで！

※結果を残してくれると、嬉しいです。

でもアバターは変わらないと思いまふ。　

いやちょっと最近ね、マジで…金…。