イノチィウメチィ!ちゃらららら♪ヘイッ
なんかねぇ。
このお盆に、地元で中学校の同窓会があったんですよ。
もちろん、出てませんけどね。
徒然さんとこで同窓会の話の記事があって、やっぱりね、その時誰それが好きだった~みたいな話になるってのを聞いてね。
行かなくて…!ああ行かなくてよかった…!
って心底思ったんですっ。
なんだろう。
何十年も経ってれば、なんのわだかまりもなく、そんな話まで出来ちゃったりするんだろうか。
いやぁ……いやぁ、私には、まだ無理だわよ。
みなさんは、その辺り、どう?
どんなもん?
ちょっとまじで聞いてみたい。
で。
同窓会つながりで思い出した、男子が一人。
たしか、姓は井上。
あだ名はイノチ。
その井上クンがね、蜘蛛が嫌いだというのですよ。
それも、かなり嫌いだと。
なので私は、たわむれに、箒の毛を何本かむしり取って、蜘蛛を作ってあげたんです。
箒ってのは、これですよ。
くぅぅぅぅ、懐かしの一枚、自在箒…!
ヘッド部分が自由自在に動くから、自在箒…!
学校の箒といえば、なぜかコレ。
私はこれでゴミを集めるのが好きでした。
でもこれ、新しいのと、古くなって毛先がケチョンケチョンになったのとでは、掃き心地がえらい違うんですよねぇ。
できることなら、新しいやつで心ゆくまでチリを集めたい。山となるまで。
思いを同じくするクラスメートも多かったので、掃除が始まる時間というのは、ちょっとした戦争でした。
掃除の音楽がなり始めるやいなや、掃除道具入れに何人かの女子が殺到!
その中に、幼きけいよいも入っておりました、もちのロン!
わりと我の強い方だったので、人が一度手にした箒でも無理矢理奪い取って!
気分良く掃除をしていましたっけねぇ(外道)、ああ良い思い出!
なんで、あんな良い箒が一般家庭に行き渡ってないのだろう。
ホント、不思議。
で。
まあ、そんなこんなで、ほうきの毛で蜘蛛を作ったんですよ。
蜘蛛っつーても、そんなリアルなもんちゃいますよ?
即席で、ぱっと見、蜘蛛らしきものに見えるように、ちょちょいと、こしらえただけなのです。
まず、10本程度の毛を丸めて。
ほんで、それに、ぴんぴんぴんぴんっと蜘蛛の長~い足を作って。
こんな程度ですよ、ほんとに。
んでね、これをね、井上クンの筆箱の中に、ポイッと。
入れてみただけなんですけどね。
いやぁ。
中3男子よ?
まあ言うたら、15歳?
まさか、即・大泣きとは思わないじゃん?
筆箱開けて蜘蛛もどきを見た途端に、びいいいいいいいええええええええっ!!って。
いやもう、当の井上クンと同じくらい、あたしゃびっくりしましたよ。
まさか、そんなに嫌だったとは、ごめんごめーん。
思わなかったよ、ごめんごめーん。
同窓会にでも出て、あの時のことを謝ろうかなんて思ったりなんかは、まったくしませんがねぇ。
まあ、今更だし。
それに、せっかくだし。
そんなもんでとりあえず、今の私の気持ちを美しい百合の花で表現してみた、というわけです。
ちなみに。
その後、私とは別の高校へ進学した井上ィッm、そこではモテモテだったとの噂を聞きましたよ。
よかったじゃーん。
きっと蜘蛛のおかげじゃん、さまさまじゃーん。