犬。
うちの愛犬、京太郎。
愛犬と言っても実家にいるんで、もう何年も会ってない。
でもまあ、元気だろう。
基本的に、やんちゃが修まらないヤツで。
「この子は、危ないところに行かない、とか、そういう本能がないみたいね。」
と、タケノコのことをキノコと言い放った例のうちの姉に言われてしまっていた。
まあ、私に言わせりゃ、どっちもどっちだ。
京太郎は、96年冬、読んで字のごとく京都で生まれた。
会社の同期が昼休みに「犬いらない?」と言ってきたのが始まり始まり~。
父親は定かではないらしく、母親も雑種だったので、流れる血がどんなものなのかは誰も知らない。
とにかく、なんだか、長ーい犬に育っている。
割と賢いとは思う。
そして、私のことも一応自分より上の存在だと思ってくれてるらしい。
そして、私のことも一応自分より上の存在だと思ってくれてるらしい。
先輩犬「コロ」ができなかった、というか、やってくれなかった、「ふせ」も「呼ぶと来る」もできるのだ。
私の母曰く、「ハムいるかね?」とハムを見せると
「ハムちょうだい」と言う
らしいのだが…ええと、そんな話をワイドショー等で見るたびに、いたたまれなくなったりする。
目下のところ、彼にとって対等である存在は、私の旦那、ぬー。
彼へのじゃれつき方は半端ではない。
そして、犬の戯れに本気で怒る、ぬー。
ある意味確かに、対等ではある。
外犬というのは、どうなのだろうか。
「コロ」が夜中に鳴くので一緒にいたら、2階の廊下の明かりが点いて、父親か誰かが歩いている影が見えた。
それを、じーっと見上げる「コロ」。
うーむ。
あんたも大変ねぇ、としみじみ思った。
寒い日に雨が降ると思う。
みんなが、あったかいところにいますように、と。
まぁとにかく、京太郎よ。
今しばらく、我々の父と母を頼む。