けいよい日記

キングオブ暇な私の、心の琴線

春告鳥




もう、こんなことになってるところがあるんですよ。

伊豆・河津。

河津桜って、関東では有名なんでしょうか。
私は、こちらに来てから初めて知りました。






花って、つくづくすごいですねぇ。
究極の出不精である、この私を、一人で伊豆まで行かせるんですから。

往復7時間…。

なんやしらん右肩が上がりません、寝違えたのだろうか…。






私は、花見って、人間の義務だと思うのです。


高校の時に受けた模試に出てきた随筆で、非常に興味深いものがありました。
今でも、よーく覚えているんですがね。

確か、書いてたのは大岡信
いやぁ模試とかでよく見かけましたよねぇ、この人の文章。

ってまぁ、それはいいとして。


その随筆は、桜染めのことを書いたものでした。

桜染めというと、花びらを煎じて染めるのかな、とか思うじゃないですか。
他でもない筆者もそう思っていたと書いていました。

でも、違うのです。

桜の「木」を使うのです。

木の皮とでも言いますか。


それも、ただの桜の木じゃぁ、ありません。

花が咲く直前の、ちょうど今頃からの木なんでしょうか、とにかく開花直前の木の皮を使うそうです。

その木の皮を煎じると、ものすごく綺麗で濃い桜色が出てくるんだとか。


不思議ですよねぇ。






そして、その話を聞いた作者は思うのです。


桜というのは、いや、花というのは、ただ花を咲かせているのではないのだ。

全身全霊を込め、その木の全てを注いで、花を咲かせるのだなぁ、と。


もっと言えば、そのための一年なのです。

葉を茂らせ、紅葉し散り、冬の間じっと耐えていること全てが、春に花を咲かす為のものなのです。



そりゃ、見なきゃ。

そして、愛でなきゃ。


花に失礼というものでしょう。



その随筆を読んでから、随分と花に対する見方が変わったような気がします。

って、よく枯らすんですけどね…、うちにある植物…。






旦那に、この随筆の話をしたことがあるのですが。

なんと、旦那も覚えていました、この話が模試に出ていたこと。 (旦那とは同級)

そして、「へぇ~~」と思ったそうです。


模試って、だいたい全国で一斉にやられるじゃないですか。

当時は全くの他人であった者同士が、山口と香川の一画で、同じものを見て、同じように「へぇ~~」って思ってた、なんてねぇ。

何だか、笑えました。


ただ。

ひとつだけ意見が食い違っているのです。


旦那は、「梅の木の話じゃなかったか?」 と言います。
私は、「いや、桜だったって。えええ?」 と言っています。


さて、どちらだったのやら。


どなたか、ご存じありませんか?

もし…、もし梅の木だったならば、内緒コメントで私にだけ教えてくださいね。

絶対、内緒で。


そしてついでに。

大岡信

この人の、名前の読み方も教えて。


のぶ? しん? まこと? 

知らんのよね~。





春宵一刻値千金。

ご利用まことにありがとうございます。