中国に行った理由。
やあ、金木犀の香りが心地よいですなぁ。
部屋の中にいても、なんとなくキンモクセイ。
排気ガスをモノともせず。
風ニモマケズ。
この季節のみ、生き物として最強よね。
今だけだけどね。
ていうか、こんなこと書いて一週間ほったらかしにしてる間に、匂いどっか行っちゃった。
ということで、昨年桂林に行った理由は、金木犀でした。
金木犀ですよ!ぷにさん!
いやね、ぷにさんがね、年賀状に
「なんでまた中国に…?」
って物凄く怪訝そ~~うに書いてたので、それの答えを今ココで。
書いておる次第でございます。
一番最初の写真は、桂花のお茶。
美味し。
桂林の「桂」って漢字は、日本で言うところの金木犀にあたります。
ちょっと種類は違うみたいなので、正確に言うと木犀の部分だけになるのかな。
それはともかく、そうなのです。
「桂」がいっぱいあるから「桂林」なのです!
巨・シンプル。
なんかね、どこかにね、それはそれは素敵そうなことが書いてあったのよね。
「桂林には桂花がたくさん植えられています。花が咲く頃には街中がその香りに包まれるのです。」
なんとも魅力的じゃないですか。
そしてそこには、こんなことも書いてありました。
「しかし、満開の時期はとても短いのです。なぜなら、花が咲いた途端に花を収穫する人間が
何処からともなく現れ、機械でガガガガガガ…ッと木を揺らし花を落としまくり、
全部持っていってしまうのです。」
最高に、魅力的じゃないですか。
是非その全てを体験したいと思い、ぬーを誑かして桂林旅行を決めたのです。 ウフ♡
いやいや。
いやいやいやいや。
それだけじゃ、ないんだけども。
子供の頃一番最初に「こんなとこあるんだーここ行ってみたーい。」と思ったのが桂林だったってのも。
あるんだけども。
まぁ、それを付け加えても、そんだけかよ、ってところなんだけども。
子供のとき行ってみたかった所に行っとくってのもいいな、と思ったのです。
せっかく、「行ってみたい」と思ったのだから。
そんなこんなで、桂花絡めての桂林だったのですが。
さて、桂花。
どうだったでしょうか、と。
着いたときはね、ぜーんぜんでした。
木は確かに、たくさんあるのですが。
いや、ホントにもう、たっっくさんあるのです。
基本の街路樹が桂花なのです。
日本でいうと、桜と銀杏を足したくらいの割合で桂花、って感じ。
まずその多さに、びっくりでした。
が、木はあれど、花は無し。
全く無し…。
全く無し…。
はぁぁぁぁぁぁ……タイミングあかんかったか、はぁぁぁぁぁぁ……。
悲しかった……。
もう終わったんだなぁ…って思った…。
だって枝に枯れた桂花の花が、「ぴょろりん……」って、くっついてたりするんだもの。
あたしゃその、「ぴょろりん」を摘んで、きゅぅぅきゅぅぅ…って鳴きましたわよ。
終わってるよぅぅぅぅ…これ終わっちゃってるよぅぅぅぅぅ……って。
楽しい街歩きも、なんだかちょいと「哀しい色やねby誰だっけ」ってなもんでしたわよ。
身体の形なんて、逆「し」の字。
ところがどすこーい。
2日ばかり経った頃だったか、歩いてると。
「ムッ…! いまのは…!」
っていう香りが、どこからともなく流れてくるようになってデスネ。
その「ムッ…!」が日を追うごとに数多くなってきましてデスネ…!
気がつきゃ、街全体咲きまくり。
あっちもこっちも、桂花・桂花。
そらもう、むせるほどに。
んんんまだだったぁぁぁぁ~~~~~ん♡♡♡
今からだったぁぁぁぁぁ~~~~ぁん♡♡♡
それからの街歩きは、もう薔薇色、「恋人はワイン色byくらっち」、いや桂花色。
上機嫌のわたくし、基本の歩きがツーステップだったね、うん。
BGMはね、ひょうきん族の懺悔の部屋で許してもらえたときの、「ファァァァァァ……♡」
だと思いなせぇ。
咲いてなくても素敵な街でしたけど、いやぁやっぱり香りがあると……幸せでした。
本当に、どこに行っても桂花の香りで包まれてて、なんだか道行く人も嬉しそうなのです。
思えば、とても丁度良い時だったのかもしれない。
もうすぐ…もうすぐだよね…っていう、あの高揚感は、あの時期じゃないと味わえなかったでしょうから。
桜だって、そういうとこなぁい?
もうすぐ咲く…もうすぐ咲くよね…って頃が、一番わくわくするじゃぁありませんかッ。
良かった。
ほぅんとうに良かった。
あの香りに触れることができて。
ってぇことで。
あの香りと、あの香りに包まれて暮らす人々に思いを馳せつつの、桂林旅行〆でした。
一年前やけどね。
ちょうど今頃、咲いてんのかなあ。
皆さん、お元気だろうか。
とにかくです。
桂林行くなら10月半ば。
はい、ご一緒に!
桂林! 行くなら! 10月! 半ばー!
デス。
あ、ついでに。
すじこさんにも質問を受けていたので、答えておきましょう。
すじこさんにも質問を受けていたので、答えておきましょう。
「あの川に浮いてる緑のモノは何?」
答えは。
……。