けいよい日記

キングオブ暇な私の、心の琴線

異物混入

 

彼岸花は偉いですよねぇ。
 
必ず、必ず、かーなーらーずー、お彼岸に咲くじゃないですか。



でもね、東京時代は、ん?関東の方が遅いのかな?とか思うこともありました。
私の勘違いかとも思ったんだけど、滋賀出身のぷらちゃんも言っていたので、ある程度はそうなのかも。


ほんとにね、以前京都に住んでたときは、彼岸花が咲いてるのを見て、「あ、お彼岸なのね。」って気が付くくらい、規則正しくお彼岸に咲いてたイメージがあるのです。


だもんで。


あの赤い花が「彼岸花」と呼ばれるようになった頃は、日本の中心が京都だった証拠かしら、とか。

もしかして弥生時代から「彼岸花」だったら、邪馬台国が何処にあったのか、彼岸花で弾き出せるんじゃないだろうか…! とか。


そんな考えを巡らしていたのですが、やっぱり彼岸花も気候不順の影響受けるんですね。

今年の彼岸花、えらい遅かったですよ。



行ったのは、葛城古道@奈良。

満月の日でしたよ、ええ、そこで迷子になりましたよ。




葛城古道ってね。


普通の住宅街を抜け、普通の田圃の畦道に入り、ちらほらある寺社仏閣を見る、って感じのコースなんですよ。


なので、なんつーか。

とても、日常的なのですよ、周りの光景が。


普通に暮らしてる人達が、普通の生活をし、いつもの農作業をし。
そんなところに、ふらりと行った私は。



明らかに、異物。


どうしようもなく、異物でした。




ちっこい小学生達がわらわらと帰っていく中、私のような人間が写真を撮り撮り歩いているとね。
もう、ほんと、危ない人の一歩手前、もしくは、足踏み入れ状態で。

 
小学生達の安全確保のために、一緒に歩いている大人達の視線が……チクチクッチクチクッ! 

小学生そのものが発する
「あ、写真撮ってる。」
「写真撮ってるよ。」
「あ、ほんとだー。」
なんて囁きも、チクチクッチクチクチクチクッ! 


立ち話してるお隣同士?の横を、私が通ったときに、ふっと途切れる会話。

 

チクチクッチクチクチクチクチクチクッ!


あれって、なんで?
話、続けてよ、お願いだからさぁ。




とにかく、全体的にねぇ。



なんだよ観光地じゃないんかい!!!!!


予定外だ!

予想外だ!

道わかりにくいんじゃぁ!




いやぁ、時間帯が悪かった。

実に悪かった、集団下校の時にぶつかっちゃった。


そして、きっと、私の黒手袋が一番悪かったんでしょうね。

日焼け止めですよ。

指紋を残さないためじゃないですよっ。






でも、そんなことよりね、つらかったのはね。


肝心の彼岸花がねぇ~。

いや、咲いてるところは、ほんとに咲いてるんですよ、写真の通り。



しかーし。
ここでも日常パワー炸裂なのですよ。


彼岸花って。

なんか根を深く広くはるとかで、田んぼの畦道には、もってこいの植物らしいんですが。
モグラとかが穴掘るのを防ぐんだって。
そうらしいんですがー。


咲いてしまった彼岸花はね、農家の人達にとってはね。





以外の何物でもないらしく。


思いっきり刈り取られているのですよ、あっちこっちで。

 

 

あ…咲いてたのね……みたいな殺伐とした風景が、あちこちで広がっているのです。
 
彼岸花が倒れていると、なんかちょっと、いけないものを見てしまったような気分になります、はい。
さすが、死人花


でもまぁ、仕方ないよねー。

農作業には邪魔なんだろうね、ほんと。

いつもやっていることを、普通にやっているだけなんだろうなぁ、農家の人達。

だから文句言うわけにもいかない。

 

ふう。


ま、久しぶりに、農業感じられただけでよかったかな。

 

 


痛かったけど。

草刈り木で彼岸花をなぎ倒してるおじさんの横を通ったときに、石が飛んできて痛かったけど。
 
小石がこめかみに、びっっしーーーーーーーーーーーーーーーーーーーって当たって

ものっっっっっっすご痛かったけど…!




まあ、しょうがないよねー。





彼岸花って、花が完全に咲き終わってから、葉っぱが出るんだって。
 
私、知りません。
彼岸花の葉、見たことない、と、思う、わ。

 

なので、咲いてた辺りに出向いて、葉っぱを確認してみようと思います。
それをもって、今年の夏休みの自由研究にかえたいと思います。




 
終わり







ちなみに。

 

彼岸花、いろんな名前がありますが。

韓国名は、相思華。


葉と花が、決して会うことが出来ない相手のことを思い合っているってことらしいです。


うふぅ~ん、ロマンティックが止まらない~♡




もっと、ちなみに。

 

葛城古道、長いです。
私が歩いたのは、この地図の赤い部分、たったあれだけ。

 



どんだけーっ!
普通に歩いて4時間って、ど・こ・が・よーっ!



行かれる人は、覚悟なされ。

 

もし、いたら。
ご利用まことにありがとうございます。