女心と秋の空。オババ心に季節無し。
いや、祝いの気持ちを込めて花とともに話を書こうと思ったんですけど、彼岸花ってのもねぇ…と、思い。
週末見に行ってきたコスモスとともに、母の武勇伝をお送りしたいと思います。
うちの母はね、家ではそりゃぁ怖かったですが、外面は良かったんですよ。
おそらく、母のことをよく知らない人は、彼女のことを「大人しくて品のある人」くらいに思っていたと思うのです。
そう、わりと、品はよろしいと、思ってました、ました、過去形?
家でのあの、キリキリピリピリとした感じを、外では全く出さないの。
上手いよなぁ、そこんとこ。
と、苦々しく思いつつも、多少舌を巻くほどの技術を持ってます、ます、現在形。
が。
それ以上でした。
いきなり、大阪のおばちゃん並に育ってました。
そんなエピソードを、自ら楽しそうに語るほどに。
「このチラシを持ってきた方に、もれなく粗品プレゼント!」
って。
この仲良くしてる友達ってぇのがねぇ、私の友人達のお母様方なのですよ。
だから私ら娘の情報は、私達自身より、この母親ネットワークの方がよっぽど詳しいです。
まぁとにかく、その母親ネットワークが、ガソリンスタンドに、いそいそと出掛けたわけですよ。
って、わくわくどうぶつランド気分で行ったそうですよ。
そしたら、なんと!
いそいそと出掛けた山口県民は、彼女達だけではなかったのです。
「予想以上に好評で無くなってしまったんです、申し訳ありません…。」
当然、お店の人は平謝り。
まあ…、しょうがないぃねぇ、それじゃあ帰りますか。
私なら、そうします。
というか、そもそも。
なぜならそれは、彼女達が、おばさんだからーらーらー……。
(語尾、各自でエコー願います)
「なんかね、それは!」
「どういうことなんかね!」
「チラシを配ったんじゃけぇ、ちゃんと数を用意しとかんといけんじゃろうがね!」
「はい、本当に申し訳ありません、ここまで反響があると思わなかったものですから……。」
そんな人が来るなんてね、思わないよね。
おばちゃんは、若い兄ちゃんをいじるのが好き……!
本能的に好き……!
さあ、止まりません。
あまりにしつこい母親ネットワークをどうにかしようと、別のお兄さんがティッシュを持ってきました。
「代わりと言っては何ですが、これを差し上げますので…。」
さ、帰ろうね、帰るよね!?
「……。」
「……。」
「……。」
(母親ネットワークのメンバーは3人)
「それいぃね、今度からは、ちゃんとせんにゃぁいけんよ!」
ほんと私、その足で、そのガソリンスタンドに謝りに行こうかと、ちらっとだけ思いましたよ。
でも本当にびっくりしました。
昔のようなキリキリピリピリ女のまま年を取るよりは、いいんだろうかね。
これくらい余裕を持ってくれている方が、こちらとしても安心な気が、しないでもないような、いやあ……いやいや。
ふぉろー記事になっていない!
私は、こりゃ味変、とばかりに喜んでたくらいなんですけどね。
毎日朝起きて弁当作りなんて、今、自分に置き換えてみたらば、夢物語ですわよ。
絶・対・無・理。