先日、生まれて初めて「通し矢」を見てきました。
通し矢ってのは、成人の日(今となっては旧成人の日)に三十三間堂で行われる行事です。
三十三間堂は、あれですよ、横長~~~~の建物の中に仏像さんが何体もずらずらずら~~~~~~~って並んでらっしゃるあそこですよ、というか、
ここです。
成人式のお祝い、ってことなんでしょうか、この年成人する若者を筆頭に、ベテランさんも含め何千人という弓人がここに集います。
いやぁ、思ってた以上にお祭りなんですね、通し矢って。
出店も出てたし、チンドン屋もいたし。(なぜに、チンドン…)
記念写真撮りませんかカメラ屋も出張ってましたわ。
とにかく、人・人・人・人・人…。
辛うじて見れたのが、これ。
見に行った、と公言して良いのだろうかと思ってしまうレベルしか見えず。
そして。
とにかく、弓・弓・弓・弓・弓…。
この光景を見て、一緒に行ってくれたねぇちゃんはひと言。
「いくさじゃーっ……て感じ…。」
確かに。
誰も親方様に向かって雄叫びを挙げてないのが不思議なくらいです。
でもね、女の子はみんな振り袖に袴だし、男子も紋付き袴(うちバカ殿2名)が多いので、雰囲気がいかにも華やかで良かったです。
私もやってみたかったなぁ。
(弓の方よ?バカ殿じゃないよ?)
(弓の方よ?バカ殿じゃないよ?)
私は高校時代、弓道部だったのでね、たとえあれだけしか見れなかったとしても雰囲気を味わえただけで、結構興奮してたんですけど。
…私はね。
果たして、ねぇちゃんはどうだったのか…定かではない。
5人一組でチームを組み、1人4本矢を射って、当たった本数を競う、というのが一般的な競技内容になります。
…こうやって文字化すると、たいしたことじゃないように見えるかもしれませんがねぇ。
この形式ほど厳しい戦いは、無いと私は思いますよ。
自分の持ち分は、後にも先にも4本ぽっきり。
このうちの何本を当てるかによって、チーム全体の成績が決まります。
一人目、何本~。
二人目、何本~。
三人目、何本~。
四人目、何本~。
五人目、何本~。
○○高校、計何本~。
ってね。
つまり。
誰がブレーキになったのか、もっと言えば、誰のせいで負けたのか、これ以上はないってくらい、ハッキリ目に見えて分かってしまうのです。
グレーゾーン無しの白黒一本勝負ですよっ。
「私が一本だけでも当てておけば勝ててたのに…。」
そんな程度の話じゃありません。
これね、同時にバンバン好き勝手に射るわけじゃないんです。
一番前の人間から、順番に一本ずつ射っていくのです。
なので、一番嫌なのは、最後の人。
他の人間が全て打ち終わって、その最後の人の、最後の一本が当たるかどうかで勝敗が決まるというシチュエーションもあるわけですよ!
どんだけプレッシャーだよって話ですよ!!
(ちなみに、トーナメント形式が多いので、一回負けたら終わりです。あぁ…。)
(ちなみに、トーナメント形式が多いので、一回負けたら終わりです。あぁ…。)
この一番最後の立ち位置のことを 「おち」 と言います。
「おちをつける」ってのと関係あるんでしょうかね、ってそんなのどうでもいいわ、ってくらい嫌でしたね、この「おち」。
あたしゃこの、「おち」にならないために、試合の一ヶ月以上前から裏工作を重ねましたともよ!
「私、緊張するけぇ…」
「私今、調子悪いけぇ…」
等々、ぶちぶちぶちぶち言ってねぇ!
もう、ぜっっっっっったいやりたくなかった!
あぁ、あたしの人生、逃げだよ! 逃げだよ、悪いか!
ってまぁ、そんなことしなくても、だいたい立ち位置ってのは試合を重ねるうちに決まってくるんですよね。
私は2番目が多かったかな。
おちにはね、我が女子弓道部には不動のおちNが君臨してくれておりましたから。
彼女は、先ほど例に挙げた「おちの嫌なシチュエーション」になったとき。
外したことがありませんでした。
どんなときも。
一度も。
何度でも。
一度も。
何度でも。
絶大な信頼を置いていましたし、今でもそれを引きずっているのか、みんなで集まるときの連絡係は、いつの間にか彼女がやってくれてますよ…。
いつも、ありがとうよ…。
いや、まぁね、とにかくね、彼女がおちで、そうやって期待に応えてくれる度に私は思ったのです。
いや、まぁね、とにかくね、彼女がおちで、そうやって期待に応えてくれる度に私は思ったのです。
これから先、こいつの頼み事は何でも聞くことにしよう…って。
残念ながら、滅多に頼み事をしてくる人間ではないのですが。
カッコ良いでしょ?私の友達。うふ。
試合が終わってから、「何度も当ててくれてありがとよ、大変じゃったろ?」って聞いても、
「うーん。でも外す気は、せんかった。(しなかった)」
と、ポヤリと言うのです。
んもぅ、惚れそうになりましたよ、あたしゃ。
んもぅ、惚れそうになりましたよ、あたしゃ。
ちなみに、このN。
私にオオイヌノフグリの名を教えてくれたNと同一人物です。
私にオオイヌノフグリの名を教えてくれたNと同一人物です。
さて、中途半端に弓道熱に火がついた私。
ねぇちゃんに京都を東から西に横断してもらって、松尾大社まで行きましたらば。
こんなのやってて。
樽うらない。
酒樽の、あの真ん中の所に矢を射って、当たったらラッキ~何か貰える~。
そして、当たった~。
そして、貰った~~。
あの真ん中の所、鐘になってて。
当たったとき、
カーーーーンッ!!
ってまぁ、恥も外聞もない音が鳴り響き……。
そうならそうと、先に……言って……。
あ、大原野神社にも行きました。
鹿みくじ、中吉でした。
内容は全体的に「動かなくて良」って感じでした。
私のためにあるような内容でした。
さてさて。
つーことで次に狙うは、鳩みくじですよ! ぽろっぽぅ!