なんだか自粛ムードらしいですが。
そりゃライトアップは程々にね、とは思いますが。
が。
今ここで花見をせずに、いつするというのだ。
ドンチャン騒ぎが花見じゃなかろう。
静かに桜を見上げるだけで、花見じゃないか。
東北の酒と、東北のつまみで、桜を見上げよう。
そして、みんなで少し泣こう。
少しだけ。
日本はしばらく、足許を見ながら進まなくてはいけない。
ネガティブな意味ではなく、ね。
ちゃんと足許を見ながら、誰か置いていかれてる人はいないか、確認しながら進まなくてはいけない。
もし誰かがうずくまっていたなら、その人たちの手を引いて、一緒に進まなければいけない。
未来のことを考えるのは大事だけど。
気を付けないと、それは、ただの現実逃避になってしまう。
今回、それをつくづく感じた。
とりあえず原発を収束させて、それから。
そんなことを考えている間に、当地の人を寒さに震えさせてしまった。
あれでは、いけない。
当然、進む速度はゆっくりになる。
でも、それでいい。
いや、そうじゃなきゃいけない。
いや、そうじゃなきゃいけない。
足許をしっかり見て、一歩一歩進むことが大事なんだ。
だから、今は花見をしよう。
上を見上げて、咲く花を見よう。
ってまあ、言うまでもなく、皆さん花見してましたけどね。
桜を見ながら、ふらふらしつつ、つらつら考えたのだけれども。
やっぱり、日本の春は格別。
こんな桜の国、どこにもない。
これを味わうためには、ここにいるしかないのよね。
放射線が怖いとかいって、ほかの国に住むとか……考えられないのよねぇ。
海外の人たちも、あれですよ。
なんや、これ見よがしに観光客減ってますけど。
これ見たかったら、日本に来るしかないんですよ。
だって、ほかにないんだもの、こんな国。
私たちが充実した花見をしていれば、いま足が遠のいている人たちを、
再び日本に引き戻せる日が来るだろう。
だって。
ほかにないのだから。
こんな桜の国なんて。
だから、今は桜を見よう。
今だけは、上を見上げよう。
その花弁の1枚1枚を、心に刻みながら。
花見をしよう。