ニゴイについて。
随分前だが、魚占いのお話をしていたとき。
http://blogs.yahoo.co.jp/kyoi72/62120320.html
http://blogs.yahoo.co.jp/kyoi72/62120320.html
数ある、というか366ある魚の中でも、やたらと気になる魚が1匹。
子供の頃は、まあ、年相応に可愛らしいと言えなくもない見た目なのだが。
妙に眼力があったりするので、やはり、この時点で要注意。
そして、時は過ぎ。
あのニゴイも、大人になると。
どうにも一般的ではない何かを感じる、この顔立ちに育ってしまうようである。
いろいろと、ほかの写真を見ても。
なんか、カメラ目線がやたらと多い。
その方向からして目が合っていないと思っても、
確実にニゴイは、こちらを意識している。
そして、その顔がすべて。
いかにも何か言いたげなのである。
私は思う。
彼らはきっと、しゃべれます。
「ワシ、アンタに、なんにもしてへんやんか。」
うん、そう、ニゴイはきっと関西弁。
「え、なに、返してくれへんの。 池に、戻して、くれ、へんの。
きゃっちあんどりりーす、とかいうの、せんつもりなん、アンタ。」
「はぁ~っ、あっそう。」
「そうですか。
戻してくれへんのですか、そう、どす、か。」
「いや、それやったら、ええですわ、もう。」
。
。
。
「はあ~。」
「はぁ、最近の人間さん、そんな感じですかー。そうどすかー。はぁ~。」
声は、メッセンジャーの黒田さん。
どこかで見かけた話では。
ニゴイというのは汚染された川や湖の象徴のような悪臭を放つ魚で、関東なら釣り人から蹴り飛ばされ、所によっては行政が漁師に有償で退治させ、 あげくの果てには畑の肥やしにされているような魚なのである。
だそうで。
ひどい。
もう、いっそ名前もニゴイじゃなくてヒドイにすればいいじゃないかっていうくらい、ヒドすぎるよね。
許してなんて、言えないよね。
そりゃ、あんな顔にだってなるってもんですよ!
なんだ、ニゴイが悪いんじゃなくて、人間が悪いんじゃないか。
ニゴイちゃん。
がんばんなさいよ、アナタ。
私は応援しているわよ、アナタのことを。
ロッベンと同じくらいに。
まあ、釣りはしないから会うこともないだろうけど。
で。
実は、ニゴイちゃん、食べられるらしいのですよ。
春に立ち寄った奥琵琶湖の菅浦ってところでは、そりゃおいしいらしいですよ、
水が良いから。
やっぱりニゴイちゃんは悪くないんだよ。
500メルテの井戸から汲み上げた水なら、ニゴイちゃんも、汚染された川や湖の象徴のような悪臭を放ったり、釣り人から蹴り飛ばされたり、所によっては行政が漁師に有償で退治させたり、 あげくの果てには畑の肥やしにされたりしないんです。
汚れているのは水なんです。
この谷の水ですら汚れているんです。
なぜっ
だれがっ
世界をこんな風にしてしまったのでしょう。
そなた それを自分で。
よし、ニゴイちゃん。
じゃあ今度、おばちゃん、菅浦にアンタのこと食べに行っちゃげ……ヒィッ
って、あそこ、レストラン的なものあったっけなあ。
ヨネスケ的に隣の晩ご飯的なことしないと、食べられないような気がする。