けいよい日記

キングオブ暇な私の、心の琴線

ふとんがふっとんだ。

少し風が強いなぁとは、思ってたんですけどねぇ。

 

でも、やっぱり干したかったから干したんです。

 

で、夕方になったし取り込むふりでもしてみるかなーと思いベランダに目をやると。




ない。




………うわぁっ、やっちまったっ。




こういう時って、本当に時間を戻したくなりますね。
時計の針をぐりぐりぐりっといじると、時間が元に戻る時計、確かドラえもんが持ってましたよね。



ちょうだい!  今。  今、ちょうだい!




布団が吹っ飛ぶだけなら、ひろえばいいじゃんとお思いでしょうが、そうもいかないのです。
うちのベランダに布団を干して、そして、それが飛ぶと、ちょうどそこに電線がありまして。
そこに引っかかっちゃうんですよ。



やっかいですよ、ええ。  非常にやっかいです。




実は、ここに越してきてから、2度目なんです…。

 

前回は、どこからともなくスーパーおじさんがやってきて、取ってやるから物干し竿貸しなっ、って言って、ぱぱっと取ってくれたんですよ。
んで、気をつけなよ奥さんっ、と言って格好良く去っていったんですよ。

 

とってもありがたかったです。

 

一人じゃ、どうしようもないんです。




でも今回は、待てど暮らせど、スーパーおじさんが現れないんです!  くぅ。




うちの隣は、保育園。

 

こういうハプニングイベントが大好きな子供達が、目をキラキラさせて電線にぶら下がってる布団を指さしてます。



……出ていけるかいっ、そんなところにっっ。



そうじゃなくても前回、さんざんさらし者になったんだよ、窓に子供が鈴なりになって笑ってたんだよっ。





なので。

 

気づかなかったことにしました。
そして、その旨を旦那に電話で報告しました。

 

「布団が飛び、電線に引っかかり、どうしようもないので放置する」 と。



電話の向こうで旦那が 「それはいかんざき!」 と言っています。



ふん。  わかっとるわい。




はー、仕方がないので、電力会社に電話しました。

 

電話に出たお姉さんは、かくかくしかじかと説明すると 「あ、そうなんですかぁ? それではすぐに手配しますので…。」とそれはそれは優しく対応してくれました。

 

とってもありがたかったです。

 

おそらく彼女は、私より年下です。




とにかく行くから待っててね、と言われたので、なんとなく部屋を片づけながら待ちました。

 

待つ間、何回か風に吹かれる布団をチラ見しましたが、その姿をご近所に見られるわけにはいきません。
それだけが、その時の私にとって至上命題でした。
もしあの姿を見られていたとしたら、物凄く物凄く物凄く、怪しい奥さんだったことでしょう。




よく思うのです。

 

仮にもし、私が何か犯罪を起こしたとして。
ワイドショーに取り上げられて、近所の人がインタビューされたとして。

 

みなさん、私のこと、どんな風に言うんだろうって。



ほとんどお付き合いがない、名前もうろ覚えのご近所さん (大家さん除く)。

 

「ああ、あそこの奥さん、全く見かけないから…。」

 

「挨拶しても、全然かえしてこられなくて…。」

 

「旦那さんは見かけるんですけどねぇ…。」

 

こんな感じだろか。




そんなことを考えながら、そんなことを今日ブログに書いてやろうと思いながら、ただひたすら電気のおじさんを待っていると、電話が鳴りました。



「あ、お布団回収しましたんで、取りに来てくださいー。」



……持ってきてくれないんだ…。

 

そうか。

 

普通は、心配そうな顔して、現場にいるべきなのね、私。

 

ああ、そうか!

 

考えもしなかったよ! だって、外に出たくなかったんだもんよ。




でまあ、布団を受け取りに外に出ると、うちの布団を抱えて、どっから出てくるんだー奥さん、と所在なさげに私を待ってるお兄さんが2人。

 

「すいません、ありがとうございました~~~。」

 

お礼を言って、早々に立ち去りました。
なんか、迷子になった自分の息子を引き取った気分でした。




お布団はというと。



いつから電線に引っかかってたのか知らないけど、いつも以上に、そして必要以上に、ふっかふかでした。
この布団で、今週末、友人がすやすやと眠ることになっています。




私は、しばらく使わない。




飛ぶなよ。

 

飛ばないでくれよ、布団!!!!!




お願いだよおぉぅ、ぉぅ、ぉぅ、ぉぅ …… 。
ご利用まことにありがとうございます。