けいよい日記

キングオブ暇な私の、心の琴線

ホワッツ.タルト?

 

         タルトハオランダ船ニヨッテ長崎ニ伝へラレシ南蛮菓子ナリ。
         松山藩主松平定行公ガ、長崎出島ニテコノタルトヲ賞味サレ、
         美味ナル風味ノソノ製法ヲモチカエリタルモノナリ、
         日本古来ノ小豆餡ト合わせ愛食ス。
         今日マデ老若男女ヲ問ワズ好マレ伝へラレタル伊予路郷土銘菓ナリ。



じすかさんにー、一六タルトと坊ちゃんだんごを貰ったんですー。

 

 
いいだろう!

 

こんな感じで、食後にいただいてたのですよ、まぁ…とっくの昔になくなってますが…。
 
ありがとう、じすかさん。
美味しいやら懐かしいやらで、とても素敵な日々だったですわい。

 

まぁご存じの方も多いかと思いますが、一六も坊ちゃんだんごも四国地方は蜜柑帝国の銘菓でございます。

 

私は山口、旦那は香川。
という出身地からして、一六も坊ちゃんもとても身近なお菓子だったのです、小さい頃から。

 

同じ四国である旦那にとっては、その思いもひとしお。
夕食が終わったばかりなのに、「タルト食おう。」といって駄々をこねる始末。 

 

でもまぁ、仕方がないのです。
旦那にとっての一六タルトは「好物」以上の存在なようでしてね。

 

 

さて、みなさん。
これは、何ですか?
 

 

 

タルトでーす。
キルフェボンの、赤いフルーツのタルトでぇす。
あぁ美味しそう、あぁキラキラ…。

 

                                黒豆。





ね。
タルトですよね?
タルト。

 

ね?





時は、かれこれ15年前…。

 

私の旦那、ぬー君は、香川からえっちらおっちら瀬戸大橋を渡り、京都の街に降り立ちました…。

 

当時のウエストは83センチでした。
当時の私のバストと同じでした。

 

そんな彼はケーキ屋さんで、納得のいかないものを発見するのです。
それが、このタルト。

 

 

なんで、これがタルトなんじゃ?
 
そうなのです。
香川生まれ香川育ちの、ぬー君にとってのタルトは。

 

こうでなければならなかったのです。
 

くるっと丸まってなければならなかったのです。



んじゃ、ロールケーキは?と聞いたところ。
 

 

ロールケーキを認識してなかったから、そんなん知らん。 
という答えが先ほど返ってきました。

 

ええ、これだけのために電話をかけて聞きました。
ごめんなさいね、仕事中に。




ま、そうなんだよね。

 

バタークリームを知ってる世代の我々としてみれば、
バタークリームから生クリームへの変遷の経緯を知ってる我々としてみれば、
生クリームの味に感動した世代の我々としてみれば、

 

タルトだのロールだのムースだのシフォンだのミルでフィーユだのそんなもの…!

全部ケーキなんだよ…!





そんなこんなで、一六を眺めながら、旦那はつぶやくのです。
 
「これがタルトやと思っとったんやけどなぁ…。」

 

 

はい、ごめんなさい。
ほんとは、こんな感じで食べました。

 

1人分。

 

ご利用まことにありがとうございます。