これは、私が中学校の頃よく描いていた絵です。
恐ろしいことに、似顔絵です。
さらに悲しいことに似顔絵の主は、女子です。
その人は何故か「Y」というあだ名で呼ばれていたので、このかっぱの名前も「Yがっぱ」です。
ちなみにこれは、「Kカブ」です。
残念ながら、この人も女子であります。
10数年ぶりに描いたのですが、いやぁ描けるものですね。
2人とも最初は人として描いていたのですよ、私も。
でもいつの間にか、かっぱとカブに変わってしまいました。
どうしてかって?
それはひとえに私が人でなしだからに決まってるじゃありませんか。
しかし今、改めて思います。
こりゃほんとに、ひでーや。
これを描いては、みんなでゲラゲラ笑っていたのですからね。
そういや、口がなぜ肛門口なのか、Yがっぱを見た先生から聞かれたような気もします。
そんなこと言われても。
子供のすることに、原因はあっても理由なんて無いものです。
だから、えげつないのです。
だから、えげつないのです。
しかし言い訳をするようですが。
このYがっぱに関しては、中学を卒業する頃は完全に独り立ちした存在だったのですよ。
元の存在意義を誰も覚えてないくらい。
「YがっぱのYって何だったっけ?それじゃぁ皆元気でねぇ~♡」
それくらい、彼(かっぱへの移行と共に性転換)は紛れもなく「Yがっぱ」でありました。
私は「Yがっぱ」を愛していたのです。
私は「Yがっぱ」を愛していたのです。
そして私は、Yな彼女とは別の高校に進学しました。
違う中学だった同級生にYがっぱを描いて見せたりするのですが、当然の事ながら何の手応えもありません。
知らない人間の似顔絵ほど意味のないものはないと、この時初めて知りました(遅)。
ちぇっ、このままYがっぱともお別れか。ついでにKカブもお蔵入りー。
そんなことを思っていた矢先のことです。
なんと。
なんとですよ。
Yがっぱにそっくりな同級生(男子)が存在したのです。
驚愕しましたよ、もう。
目ェひんむいて、しげしげとその男子が歩く姿を見ましたよ。
かっぱですよ?
この絵かっぱですけど、なんで似てるんですか?
アナタそれでいいんですか?
面と向かってそんなことは言えやしませんでしたが、心の中では今でも思ってます。
しかし、彼のおかげでYがっぱは生きながらえることができました。
ありがとう、Tくん。
あだ名しか覚えてないなんてことは、つゆほどもございませんとも。
確か、「と」から始まる名前だったに違いないのです。
あだ名しか覚えてないなんてことは、つゆほどもございませんとも。
確か、「と」から始まる名前だったに違いないのです。
ああ、Tくんよ、永遠に。
Tくん、ばんざーい!
Tくん、ばんざーい!
…あれ?
ちょっと待ってください。
似顔絵に似てるってことはですよ。
じゃあ、Tくんの似顔絵を描くときは、どうすればいいんでしょう?
彼の似顔絵を描こうとしたら、Yがっぱになるわけです。
でもそれは彼の似顔絵ではなく、Yの似顔絵であり、Yな彼女のものなのです。
じゃあ、Tくんの似顔絵は?
Tくんの似顔絵はどうなるの?
どうすればいいの?
どうすればぁいいのぅ~?
どうもせんでいい。
そう、それが正解だ!
世の中には変わった人がいるもんだなぁ、ということで、この話は〆に入ったような記憶があります。
とはいえ、彼自身が特に変わった人間な訳ではなく、たまたま、ごくたまたま、玉玉タマタマタマタマタマタマタマ絵に似てたってだけなのですが。
滅多な顔に生まれない方がいいという事だけは、確かなのかもしれません。