水仙人。
水仙、見に行きました。
すぐそこが海の、そう、すぐそこが海過ぎて駐車場も作れないような場所の、
崖の部分に水仙が500万本。
そのうちの250万本が咲くと見頃。
そのうちの250万本が咲くと見頃。
水仙さんたちは、ヒマワリよりもよほど忠実に、太陽に顔を向けて咲いておりました。
そして、私に背を向けておりました。
そして、私に背を向けておりました。
こんなのもいました。
こんなのがいるとね。
もう、全部がこんなのに見えてくるわけですよ。
500万本の水仙が、ぜーんぶ、こんなのに見えてくるわけですよ。
みんなこっちを見ている。
みんなこっちを見ている。
こいつはこっちを見ている。
あいつはあっちを見ている。
そいつはどっちを見ている?
おそらく、あっちを見ている。
見ている。
見ている。
そっぽを向いている。
話をしている。
良からぬことを話している。
案外目は合っていない。
たこの吸盤みたいだ。
明石はタコが名物だ。
淡路島のすぐそこだ。
というか、そもそも同じ海だ。
というか、そもそも同じ海だ。
というわけで、タコ飯もこっちを見ている。
みんなあっちを見ている。
空を見ている。
海を見ている。
海ばかりを見ている。
何処かへ行きたいのか。
いいや。
ここにいるのが好きなだけ。