けいよい日記

キングオブ暇な私の、心の琴線

扇風機で離婚

断じて、私の話じゃありません。
私の両親の話です。

ウチの両親は、二人暮らし。
子供3人を見事なまでに独立させることに成功した結果、二人暮らし。

いや。

子供は3人いるんだけれど、親の面倒を…と殊勝な考えを持つ人間を育てることに失敗した結果、

二人暮らし?

まあ、とにかく、二人きり。
だから、少しは仲良くすりゃいいのに、って。
思うじゃないですか。


母親がいない間に、父親が長年使っていた扇風機が壊れたらしいんですね。
たまたま私が実家に帰ってた、2年前の夏のことですわ。

壊れた。
しょうがない。
だから、私の父親は、近所の電気屋さんに行って、新しい扇風機を買いました。

そしてそれが…、母親の逆鱗に触れることに…なりました。


何が悪いの?とか、私に聞かないでくださいよ。
彼女に直接聞いてください。
でも、娘なりに理由をまとめてみました。
あくまで想像ですが、箇条書きで。

・まあとりあえず、母親に何の断りもなく、父親が5千円以上の買い物をした、というのが、まず一つ。

・そして、母親的には「電化製品を買う」ということそのものが、とても贅沢なことで。

・そんなもん、私に見せれば多少の故障、直したったのに勿体ないねえっ。 と。

・そして、それで終わらないのがウチの母親。その「多少の故障」を直せなかった父親の不甲斐なさそのものも、重要な攻撃ポイントになります。


その結果。
私の父親は、「ちょっと扇風機が壊れたくらいで新しいのを買いやがった、役に立たない男」として、そうですねー、5日間くらいでしょうか、事あるごとに、いや、何もなくても、小言を言われる刑、に処されることになります。 

3年ぶりに末娘が実家に帰ってきてても、決して減刑されることはありません。
その末娘も、とばっちりを食うなり、小言に付き合わされるなり、するだけです。

ま、私のことはいいんです。
慣れています。
子供の頃から、日が昇り日が沈むのと同じくらい、ごくごく自然に行われてきたことです。
おかげで「空気を読む」をいうことを身をもって学習することができましたってもんです。


どうなんでしょう。
「壊れた扇風機を直せない」 
これは世間一般的に、そんなに責めを負うようなことなんでしょうか。

そんな疑問を持ちつつ、私は問題の壊れた扇風機を見に行きました。

すると…。

ご利用まことにありがとうございます。