けいよい日記

キングオブ暇な私の、心の琴線

悪魔からの賀状

年賀状を書かねばならんのです。
ええ、まだなのです。

 

とりあえず、旦那の上司用だけでも済ますかな…と思っているところへ。




年賀状にまつわる、昔の悪戯を思い出しました。






私がまだ働いていたころの、ある年の瀬。




さて年賀状を書かなければと、ちょうど今のように、漠然と思っておりました。
しかし20日を過ぎたというのに、まだ年賀状を買うことすらしていませんでした。

 

というのも、昨年買った年賀状がたくさん余っておりまして。

 

友達関係なら…これでいいんじゃないか…? と、思ってた次第でございます。

 

んで、友達にだけ、昨年の年賀状で出したのです。



確か、その次の年は卯年。 
使い回した年賀状は、寅年用。

 

なので、文面だけウサギの絵で、宛名の切手部分は虎模様、という状態になったわけであります。



ま、だーれも気づかないだろうと。

 

たかをくくっておりましたら、年明けにえらい反響でしたわ…懐かしいですねぇ。




で。

 

これだけでもいい加減、いい加減にしろって話なんですが、私がした悪戯は、このことじゃぁないんです。




年賀状を書いたのが、会社の友達と飲み会した次の日だったのがいけなかったのだなぁと、今更ながら思います。





クリスマスに、飲み会したんですね、会社の気心しれたメンツで。
んで、その中には、既婚者の方もおりまして。

 

「クリスマスなのに家に帰らなくてええんかいっ。」 といった類のツッコミをして遊んだわけです。



その既婚者さんへ年賀状を書くにあたって、私はその時のことを思い出しました。

 

こりゃちょっと面白そうやと、思いましてね。
こういう文面にしたんです。




「昨年は色々とお世話になりました。 
 今年もよろしくお願いします。  

 

 クリスマス、、、楽しかったです。。。





ちなみに、奥様とは一切面識ありませんでした。 未だにありません。 赤の他人です。



んで、そんな年賀状を出すだけ出して、年末年始は「おフランス」に行っておりました。

 

そして年明けの出社時にはもちろん、自分がやったことなんて、すっかり忘れておりました。



すると、長期休暇後のリハビリをフラフラとやっている私の所へ、同期の女の子が笑いながらやってきました。





「ちょっとあんた、Iさん(既婚者さん)に何したん?」

 

「へ? あぁ、ちょっと年賀状で遊んでみたよ、そういえば。」

 

「なんか、ちょっとしたことになってるらしいよ。」

 

「あ、そうなん?」




なんでも、私が出した年賀状を、奥さんがしっかりチェックなさったとのこと。



「この○○さんって、誰? (私です)  クリスマスって、会社の人達と飲み会だって言ってたよねぇ?」

 

と、年明け早々、えもいわれぬ香ばしい空気になったとか。




あっはっは、そりゃ楽しかったねぇ、と大笑いさせていただきました。
ちょっとした戯れだったんですけどねぇ、そんなに影響があるとは。

 

それも、空気を悪くするだけで離婚にまでは至らない、絶妙なバランスの影響。




ホホホ。




でも、この話は、これだけじゃ終わらないのですよ。




その既婚者さんは、二度とその年賀状が奥さんの目に触れないように、どこかに隠しておいたそうです。

 

そして、1月15日がやってきました。
お年玉付き年賀ハガキの当選番号発表の日でございます。

 

あなたの分のも調べるわよ、ってことで、くだんの年賀状は蒸し返されることになりました。




そしたらなんと…。

 

切手シートが当たっちゃったんですわ。

 

目立つなって言ってるのに、こんな悪目立ちの仕方、他にねえよっ、って状況でございます。




かくして既婚者さんは、もう一腐れ奥さんから小言を貰う羽目になり、私の年賀状は奥さんの手に渡ったのです。






さてさて。

 

おわかりでしょうか、みなさん?





そう、私が友達に出した年賀状は……昨年の使い回しでございました。

 

当然、切手シートなんぞ当たっておりません。





ド級の、無効っぷりでございます。





奥さんが郵便局に持って行かれて、そこで初めて判明したそうです。

 

いやぁ…その時の奥さんの心中いかばかりか…。

 

想像できませんね。   こわくて。




ちょっと、こいつ、つれてこいやぁぁぁ って感じですかね。




それ以来、既婚者さんの家で私の名前はタブーとなったそうです。

 

残念ですが…仕方ありません…。





本当に、申し訳ありませんでしたー。






とか言いつつも…。

 

私は、この話が大のお気に入りでございます。




だって、嘘みたいな話でしょう??  作ったみたいに見事でしょう??




でも一番のツッコミ所は、その既婚者さんと私、そんな友達ってほど仲良くもなかったってとこですかね。

 

うん、そこが一番ひどかったと思いまーす。







ささ、年賀状を書こうっと。



来年は、戌年ですよっ。
ご利用まことにありがとうございます。