ピーコさん、働く。
金曜日の昼下がり。
洗濯は済んだが、夕げの支度には、ちと早い。
こんなとき、ちょっとお茶しながらテレビを点けりゃジャストをやってたんだが…。
さぁてどうしますかねー、と思いつつテレビを見ると。
あれ?
ピーコさん。
ピーコさんがテレビの画面、左隅でわめいている。
それも、道行く女性のファッションに向かって、わめいている。
…ジャストって終わったんだよなあ?
と、よく見てみれば、ちゃんねるはフジテレビ。
そういえば、隣の三雲さんが妙に若いと思ったら、小島奈津子で。
えーっと、安住アナは、こんなにもブヨブヨしてましたっけ、と思ったら佐野アナだ。
おぉぉジャストが終わったから、赤坂からお台場へ移動されたらしいぃぃ。
ホリエモン騒動以来、これからテレビがどうなるか、が、食卓の話題にのぼりがちだった。
まあ漠然とではあるが、こんな感じ。
もっとインフラが整って、ネットで画像をばんばん見れるようになれば…。
「テレビ局」の流す電波で「番組」(「コンテンツ」というらしい)を見る必要がなくなって。
そうなると「テレビ局」の存在って、意味無くなっちゃうよねー…と。
フジテレビの会長さんとか、その他のテレビの人達も。
あなた方が思ってるほど盤石じゃぁないんじゃなぁい? テレビの存在って。
そりゃ確かにテレビが無くなることはないだろうけども。
見る側としては、「番組(コンテンツ)」さえ見れりゃ、テレビだろうがネットだろうが、どうでもいいからねえ。
で、「報道」っていうのは、まあ必要だろうから、そういう意味での「テレビ局」は残るであろう、と。
だから、将来的に落ち着くところとしては。
現在の報道部門が、「新聞社・テレビ版」って形で残り…。
その他バラエティだのドラマだの、無くてもいい部門は、「コンテンツ制作会社」的なものになる…と。
スポンサーが出す金で「コンテンツ」を作って、それを売ることによって儲ける会社。
その販売先が、ネットになるのかテレビになるのか……さ~てね、どーなるんでしょ~。
なんか、そんなことを話してた矢先に見かけた、ピーコさんの無条件トレード。
そう、まさしくピーコさんは、「ファッションチェック」というコンテンツを引っさげて、芸能人としての経済活動をされておるわけだ。
本人にその気があるかどうかは知らないが、なぜか一歩先を行った形になっております、ピーコさん。
その生命力。 …素晴らしい。
にしても、だ。
あまりにもそのままの、フジテレビ版ファッションチェック。
見れば右上に 「ピーコの辛口ファッションチェック」 とある。
ぅわ、題名まで同じなんかいな、と思ったが念のためジャストのHPを確認すると。
TBS版では 「辛口ピーコのファッションチェック」 だったらしい。
うん。
もう、いい。
なんでもありだ、どんとこい。
こうなったら「お部屋改装」を日テレの「ザ・ワイド」でやっちゃったりしたらどうだ。
で、あの有田とかいうコメンテーターが、「ああ南仏の感じが良く出てる明るい部屋になりましたねー。」とかコメントするんだ。
うわぁぁ、もう、そんなもん絶対、見ない。
まあ、どっちにしても?だ。
ファッションチェック、結構好きだったりするわけで。
変な格好をしてる人を見ると、それだけで何だか楽しい。
変な格好の人にキーキーいってるピーコさんも、楽しい。
しかーし、物足りんっ。
佐野アナよ。
そこに座っているからには、安住アナばりの毒を吐かんかい。
あれがあってこそのファッションチェックだろう。
この際、そのアゴの肉には目を瞑る。
だから。
わたくしの、まったりとした昼下がりに、もっと毒を。
ああ、あの、こざっぱりとした毒が、懐かしい…。