遺族の言葉
遺体安置所になっている尼崎の体育館で、遺族の方がインタビューを受けて、こう言っておられました。
「中の人(JR関係者等)は、よくやってくれている。
あの人たちに、文句を言ったってしょうがない。
あなた方(取り囲む人達に向けて)も含めて「社会の緩み」がこういったことを引き起こしている。
私だって、そうかもしれない。」
本当に、重い言葉だと思います。
物事には対極のものはない。
全てが、どこかでつながっている。
公務員の不祥事も、治安の悪化も、戦争のことも、その事に自分自身が色々な形でつながっているのだと思います。
運転士がミスをしたとしても、そもそも人間はミスをするものです。
そしてミスをしたとき、それを隠そうとする心理、自分には無いとは、とてもじゃないが言えません。
JRの再教育が問題になっていますが、人間が主従関係に置かれたとき、行き過ぎた行動をしてしまうのも、誰にでもあることだと思います。
自分たちの、どこが悪いのか、何が足りないのか。
そのことを悲観するのではなく、しっかりと認識して、悪いことが起こらないようなシステムを作ることが、一番やらなければならない、大事なことなのだと、思います。
それでも、100%は無いでしょう。
それでも、考えなければなりません。
常に、考え続けなければなりません。
人間よ、考えよ。
自戒を込めて。