けいよい日記

キングオブ暇な私の、心の琴線

アイアム ア ベッキー。 (その1)

箱石浜に、ユウスゲを見に行ったんですがね。
 
 
ユウスゲに関しては、こちら。

ユウスゲのおいしい話 - けいたい日記

と言えるほどユウスゲに関する情報はないですけど、あちらへ。

 
 
 
 
で、ユウスゲを見に行ったのです。
 
ここは京都の端っこ、それも京都市ではなく京都府の端っこ、久美浜という海岸線の、一部、の、
箱石浜という場所です。
 
 
 
地図でいうと、ここ。
 
 
 
 
この地図を見る限り、ほかにも近くに海水浴場があるなあ~とは思っていたのですが。 
ここって結局のところ、全部つながってるんだねえ。
 
このように。
 
 
 
 
なんという長い砂浜。
 
 
もし私が、この辺りの学校に入学して何かの部活に入って、ここを走るなんてメニューがあったら、
即座に退部します。
 
やってられるか。
 
でも、きっとこの界隈の学校では、あるんだろうなあ。
そしてきっと、夏場は遠泳やらされるんだろうなあ。
そしてきっと、冬にはマラソン大会。
ああ、その前に秋の運動会。
 
 
 
あー嫌だ嫌だ、大人になってて良かった。
 
  
わたくし、大人を満喫しております。
最近、水分補給にうるさくなった旦那と共に。
 
「けいよいも、こまめに水飲まんとあかんぞ。」 と言った7秒後ぐらいに 
「……ウルサイデスカ?」           と確認してくる、ぬーと共に。
 
 
 
 
ま、そんな薄汚れた大人になった私ですが。
 
 
 
 
かつては、虫と戯れたような子供時代もあったわけでございます。
 
 
 
そして。
 
海だの山だのいう場所に来ると。
 
 
 
当然のことながら、虫らがおるわけでございます。
 
 
 
 
 
私が虫を眺めると、虫もこちらを見ます。
 
そして、目が合う。
 
 
 
 
 
うむ。
 
大人になった私としては、特段うれしいわけではない。
が、それでもまあ、懐かしくはあるのです。
 
やあ久しぶり、ってなもんでね。 
目をそらしながらね。
 
 
 
 
あのカミキリムシは、あの後、私の視線を避けるように飛んでいきましたよ。 
 
重力に抗いきれず、今いるポイントからは1ミリも上に行くことなく、下へ下へと飛んでいきました、
いや。
 
落ちていきました。
 
基本、彼らは飛ぶのが苦手なようですね。
 
まるで、ぱんぱんに張ったおむつの赤ん坊が、その尻をぶら下げながら飛んでいるような。  
いや、その尻をぶら下げながら、両脇をテントウムシに抱えられて飛んでいるかのような。
 
そんな姿で。
 
 
 
 
 
 
 
で、ここには、トノサマバッタ系が、やたらめったらいましたよ。
 
でも、私の心の友、ショウリョウバッタが全然いないの。
あんなにいた、アホほどいた、レア感ゼロの、バッタ界のガヤ芸人である彼らがいないの。
 
 
 
 
 
いないとなると妙に会いたくなるのは、人間の性ってやつなんでしょうかねえ。
今度ショウリョウバッタを見かけたときは、私はきっと飛び上がって喜ぶことでしょう。
  
でも、部屋には入ってきちゃだめ。
 
私はもう、大人だから。
  
 
って、彼らって、漢字だと「精霊蝗虫」なんてことになるんですね。
 
何でしょうね、「精霊」なんて言われると一気にスピリチュアルな雰囲気が出てきますね。
ガヤ芸人でスピリチュアルということは、この辺の人になるということでしょうか。
 
 
 
 
 
ああ、確かに似てるわ。
 
 
 
 
でもまあ、なぜこんなにショウリョウバッタにシンパシーを感じるかというと、おそらく。
 
芸能界でいうと、ショウリョウバッタガヤ芸人辺りだろうと思われるのと同じく。
人間界でいうと、たぶん私はショウリョウバッタ辺りなんだろうなと思うからです。
 
その他大勢。
 
うん、きっとそうです。
 
 
 
 
 
 
 
 
そんなことより、ちょっと面白いものを見たんですよ。
バッタじゃなくて、なんかの虫の、非?日常を。
  
 
私が立つのに疲れて座ろうとした、ぜひ座りたいと思った砂地が、そこにあったのですが。
 
 
そこを、いつまでたってもウロウロウロウロウロウロルオルロルしている、
彼なのか彼女なのかもわからない、コイツ。
 
 
 
 
鮮やかなオレンジ色の羽と触覚を持つ、一見ハチっぽいコイツですが、どうしてどうして。
 
よく見ても、よく見なくても、見た目的には。
  
 
 
ギリです。
 
 
 
色がもう、何ともギリギリです。
 
 
もう少しでも濃い色だったりした日にゃ、キャーーーーッ キャーーーーッ イィィィィィーーヤァァーーッ
                          イィィィィィーーヤァァーーッ  
 
 
 
 
 
 
帰ってから調べてみたのですが、コイツの名前は「キオビベッコウ」
なので、ここではベッキーとします。
 
 
 
そう、ベッキーは♀でした。
ちなみに♂は、こんな感じ。
 
 
そういや、君らも散々いたね、その辺に。
 
 
 
まあ、とにかく、このベッキーがですね。
 
私が座りたい場所で、ずーっとウロウロウロウロウロウロルオルロルして、
どうにも私を座らせてくれないのですがね。
 
 
どうやら、ひょんなことからここにいる、というわけではなく。
 
明確な「御用事」があるようなのです。
 
もう日も暮れて久しいのですが、どうにもベッキーのことが気になった我々は、
しばらくベッキーを観察することにしましたよ。
 
ああ、こんなときに自由研究の宿題がないなんて。
 
 
残念だなあ。
                                   
 
<つづく> 
ご利用まことにありがとうございます。