けいよい日記

キングオブ暇な私の、心の琴線

じゃあ好きになってみようか。

              
          Насекомые. Minuscule 2-6
 
 
 
 
イモムシだって。
 
恋もする。
 
 

いいじゃないか。
 
 
 
 

これはね、ミニスキュル(minuscule)っていう、フランスのアニメ番組ですよ。
 
 
これが秀逸でねえ。
つい感情移入しちゃう内容なんです、どれもこれも。
 
あのピタゴラスイッチと、同格のレベルだと言って差し支えないでしょう。
 
 
1話は、せいぜい5分程度。
 
その5分で繰り広げられる虫番組は、ほのぼの系あり、イソップ系あり、オイコラ系あり、
バトル系あり。

本当に、いろいろな話が、フランスの素敵な田舎町で繰り広げられているのです。
 
 
 
 
住みたい。
 
 
 

登場人……虫物も、いろいろですよ。
結構リアルなんだけど、でもなんか可愛い、そういう……虫ども。
 

いろいろいますが、主な主人公は彼です。

ハエ。
 
名前は……。
 
 
 
 
 
 

ハエ。
 
 
 
 
 
 

彼らをキャラクター化するつもりはないようですね、この番組。
 
その辺りは、ちょいと今までのものと毛色が違うかも。
 

 
それから、冒頭のイモムシも、ちょいちょい出てきますよ。
アゲハ系イモムシも出てきます。
 
どちらのイモムシも、つぶらな瞳が堪りません。

 
 
ほかにも、テントウムシ
 
 
 
 
 
 
アリ。
 
 
 
 
 
バッタ等々。
 
 
 
 
虫でベストなサッカーチームを作れと言われて集めた感じのラインナップが揃っております。
 
 
きっとマンUルーニーあたりが、テントウムシでしょう。
テントウムシは、ああ見えて素行が悪いのです。
 
 
 
 

 
さあ、そして。
 
満を持してご紹介しましょう。
 

クモ達。
 
 
 
名前は……クモ。
 
 

 
なぜかクモは、2種類出てきます。
 
ま、日本でも、大きいのと小さいのと、いますやね。
そんな感じで思っていただいてよろしいです。
 

このクモ達が、基本、ハエのライバルになります。
 

平たく言うと、トムとジェリー
トムとジェリーの虫版」といえば、瞬時にイメージしてもらえるでしょう。
 

どっちがどっちなんだと言えば、ハエがジェリーで、クモがトム。
 
 
小さいハエは、小回りも利けば機転も利く、実にやっかいなやつなのです。
クモを小バカにしては、クックックッと笑うのです、キーッ!
 
 
で、クモはというと、これが。
 
これが、哀しいほどネジの取れた感じでね。
 

いや、小さい方のクモは、まだハエと戦う余地があるのですが。
 
 
 
 
 

まあ~、大きい方のはねえ。
 
見ていただけるとわかると思いますが……。
 
 
 
 

抜けている。
 
 
 
 
 
 
 
ぼけている。
 
 
 
 
 
 
 
欠けている……!
 
 
 
 
 
 
 
 
思考も動きも、ハエに追いついたところを見たことがありません。
 
 
 
 
 
 
 
 
そんな大きいクモに。
 
私は、釘付けです。
 
 
 
 

釘付けなので、勝手に 石松 という名を付けて、彼を愛でております。

ラブリー♡
 
 
 
 

石松は、いつもいつも、ハエにやられます。
 
ハエに立ち向かっていくのですが、ってまあ、早い話が食べようとするんですがね、ハエを。
 
でも、大体、壁だのコップだのに、ペシャッと貼り付いて終わりです。
 
 
 
 
 
 
それだけならまだしも。
 
石松はよく、本当によく、何かに巻き込まれます。
 
 
 
 
 
ミスターとばっちりと どこかの国で呼ばれていても不思議ではありません。
 
 
 
 
彼はね、この後、せっかくこしらえた巣を、壊されるんですよ。
 
 
 
 
ただ、そこにいただけなのに。
 
そして。
 
 
彼はね、この後も、せっかくこしらえた巣を、壊されるんですよ。
 
 
 

 
っていうか、いつも、壊されるんですよ。
 

 
おもしろすぎ かわいそうでしょ、石松!
 
私の一押し、石松!
 
ますだおかだで言うと、石松は紛れもなく、おかだ。
 
 

この仁丹みたいな目を見てやっておくんなまし。
 
石松、君は悲しんでいるのかい?
それとも怒っているのかい?
 
それとも何も考えていやしないのかい……?
 
 
 
 
 
 
 

今、NHKのBSでやってんのかな。
 
確か4月から地上波でもやるはずです。
 
 
ヨウツベにも、わりとありますよ。
しかし、私が一番気に入っているハエと石松のバトルがないのが、実に残念です。
あんなに素敵なのに。
どうにもこうにも、文章ではお伝えできなくてね。

ぬーにも、こうこう、こういう番組があって、ハエがこうしてクモがこうなって、それでお風呂の水が、そしてアヒルが……と説明したりもしたんですよ。
 
でも、まったく、あの良さを伝えることができませんでした。

ああもう、あの系統の、ああいう、あの空気というのは、どうして、ああも人に伝えるのが難しいのかしら、ああもう。
 
 
 

というわけで、見ていただくのが一番早いと思われます。
 
 
 
でもまあ、あれだね。
 
イモムシだって恋をするとはいえ、これは、あり得ないね。
 
 
 
 
あたしゃ、これは認めないよ。

認められるか、こんなもの。
 
 
あんなやつ、地球には、いなーーいっ!
 


……まあ、名前はサダマツにでもしておこうか。
ご利用まことにありがとうございます。