乃木坂コーヒー
最近、電話がしつこく鳴ると思ってたら、母親からだった。
そういえば、世に言う黄金週間と母の日が終わった、今日この頃。
きっと周りでは、娘が孫を連れて帰省していたり、母の日に花束を貰ったりしていたのだろう。
それに比べて、何の音沙汰もない娘を持った彼女にしてみれば、自尊心がうずいて仕方がないらしい。
毎年毎年この時期には、なんだかんだと言ってくる。
まあ、それはいいとして。
話の内容は、案の定な内容と、野菜と魚を送ってくれる、ってのと、あともうひとつ。
「乃木坂コーヒー」 を送ってくれ、というものだった。
…乃木坂コーヒー。
そんなもの…、あるのか?
これでは、あまりにも情報が少ないので、もう少し詳しく聞いてみる。
・東京の人から、送ってもらったことがあって。
・モンカフェのような、1カップ毎にドリップ(そんな言葉は出てきませんが)するタイプで。
・確か 乃木坂コーヒーっていう名前じゃったいぃね、と。
詳しく聞いたにもかかわらず、結局、漠然とした答えしか帰って来ず。
「ほんとに『乃木坂』は間違いないんやろうねえ?」 と聞くと、
「乃木坂じゃなかったかもしれんけど…。」 おい、こら。
「なんか、一番美味しいコーヒーらしいんじゃけどねえ。」
……。
んんんんん~、どの辺で誰が、一番って言ってたのかな~~美味しいって~~。 クルクル~。(回転中)
……見つけなきゃ、いけないのね。 わかってますよ、ええ。
幸いなことに、私の記憶の中に、それらしきものの情報があった。
「あの、茶色っぽい筒に入ったやつ?」
「ああ、それそれ。」
先にそれを……。 まあ、いい。
確かに、そんなコーヒーが我が家を席巻したことがあったわ。
高級品につき暗黙の了解で「一人一日一個まで」と決まっていたにもかかわらず、私が2個使ったからって、こっぴどく叱られましたっけね。
(ちなみに、ミカンは一人一日三個まで。あまりにも減りが早かったため。)
「まあ、とにかく、探してみるわ。」
今のこのネット社会をもってすれば何とかなるだろうと思い、安受け合いしたのがまずかった。
「乃木坂コーヒー」 見つかりまへーん。
ここで旦那のピンポイントアドバイス。
「乃木坂『珈琲』」 で検索してはどうか、と。
なるほどっ!と、早速調べてみると…。
やっぱり、見つかりまへーん。
そんなこんなでネットの中を漂ってると、こんなのを発見。
「ホンジャマカ石塚の コレステロールバンザイ!」
…今は、石塚さんの幸せそうな顔が傷口にしみるの。 やめて。
というか、石塚さんって今でも一応ホンジャマカなのね、とか思いつつ。
ああ、みつかんないねえ、乃木坂コーヒーっ。
っつうか、 あるんかいな、乃木坂コーヒー…。
…どーしよー。