けいよい日記

キングオブ暇な私の、心の琴線

ぬけドライブ。


                        

 

車って、すごいですね。

 

どこにでも行けるじゃないですか。
しかも移動中でも涼しいなんて、こんないいものないじゃないですか。

 

ワタクシは無免。
ぬーはペーパー。

 

そんな夫婦だったので、車での行事というものには全くの無縁だったのですが。



このたび、ゴールデンぬーが、ペーパードライバー講習を受けに行きまして。
晴れて、カローラⅡに乗って財布忘れたことに気が付ける身分になりましたよ!

 

ステキ!

 

 

いや、なけりゃないで何とでもなったのですが。
あればあるで、あれもできるこれもできるといった感じでぇ。


とりあえず、2人で車に乗ってみました。


が、いざ乗ったはいいが、行く当てがない。

慣れてない。
いろいろ、慣れてない。



あそこに行こう、そう、そこを曲がってーーーーー曲がれず。 

 

みたいなことを繰り返し繰り返し。
行きたいところの周りを衛星のようにグルグル回っちゃうのね。
京都では、ありがちなのね、これ。

 

それでも何だか楽しくて、ワイワイ言いながらのドライブではあったのですが、午後だったので西日がきつい。

 

いやあ日射しって、武器ね。

 

「東へ……!東へ向かって……!」

って言うんだけど、そう、私達は衛星。
 
何度となく地球の周りをグルグルするもんだから、
定期的な西日攻撃に晒される羽目になってしまいました。

 

そんなことしながら、はたと行きたかった和菓子屋のことを思い出し。

 

こんなことできるのも車ならでは~♪と意気揚々としてるうちに、その近くに狸谷不動尊っていう、車じゃないと行けないところがあるのを思い出し。

 

 


ほんじゃあ、ついでに狸谷まで行ってみっぺぇ!

 

なんて言い出したのはどっちだったか、うぅん、それはきっとアタシ。


なんで私が行こうと思った場所は、思ってた以上のところなんでしょうね、いつもいつも。

例によって、結構な道だったのですが、それはさておき。






みなさん。

 

古の都、京都で、ここ10年、密かに繰り広げられている闘いがあることをご存じでしょうか。

 

その闘いは、星 vs 狸。

 

たぬきさん。
貴方の同士が戦っているのですよ、あの安倍晴明と。



車のお守りってやつがあるじゃないですか、世の中には。

 

後ろの窓(正式名称など知らん)に、ペタッと貼ってあったりするでしょう?
ホラ、色は大抵、鮮やかな朱色ですよ。

 

 
 
その地域によって、車のお守りはココ!っていう寺社仏閣があると思うのですが、どうでしょう。



周防でのコレは、まずもって防府天満宮
それ以外を見かけることは、滅多にありません。

 

実家の車にも必ず、シールか、もしくはお守りがぶら下がっておりました。

 

正月3が日、アホみたいな渋滞にアホみたいに突っ込んで防府天満宮を目指すのも、ひとえに。
あぁ、ひとえに、あのお守りを手に入れるためだといっても過言ではありません。



で。

 

かつての京都でのコレは、狸谷不動尊というところが大手をふるっとったのです。
 
「狸谷? ああ、あの車のね。」

 

くらいだと思ってよいかと思われます。(ジモティじゃないから半分推測)

いやでも、思っていいと思う。
本当に、あのシールを貼ってる車は、よく見かけました。


が、しかし。


ある時期から、状況が一変します。
決定的だったのは、2001年。



おのれ晴明~~~~!


って叫んでた人いたでしょ、火の中で。


あの陰陽師っていう映画あたりから高まった安倍晴明人気が、なぜか車お守りゾーンに顔を出し。
狸谷一人勝ちだったところへ、晴明神社が、ぐぐぐぐっと勢力を伸ばしはじめたのです。

 

 


星と狸の一騎打ちでございますですよ。

 

キャーどっちが勝つんでしょう、どっちが勝つんでしょうっ。



 




……若い娘さんたちは、晴明を選びました……。  代走みつくになのに……。



最近はどうも、星マークの方が優勢かと思われます。



タクシーの運ちゃんが笑いながら言ってました。

 
「最近、星ばっかりやで。あっさりしたもんやなぁ~。」って。
 
そう、この話、私の大好きな「タクの運ちゃんニュース!」です。



そんなこともあって。



私にとっての狸谷不動尊は、晴明の煽りを食った御狸様………っていうエピソードで
大部分が占められておったのです。

 

そして、行ってみたいと思っておりました、えぇえぇ、どんなところなのかは、つゆ知らず。
車がない人には縁無いよね、っていう知識だけはあったのですがね。




うん。

 
絶対、ないね。
縁なんて。


今回行って、よーく分かりましたよ。



車じゃないと、行けんわ。

行けるか、行けるものか。


場所としては、詩仙堂の奥、という一見、イヤ一言、観光スポットにもなりそうな場所なんですがね。

 

そこからの坂が尋常じゃないのです。



ねえ! 直角だよ! 直角だよ、おやっさん!!

見ず知らずのどこかのおやっさんに、ツバを飛ばしながら主張したくなるような坂。
ばかりが続きます。


そら、あそこを運転できりゃ、ほかの道で事故なんぞ起こすまいて。

 

 


今にして思えば、車久しぶりのゴールデンぬーには酷な道だったかもしれません。

マニュアルじゃなくてよかったねぇ、って何度も何度も言いながら激坂を登りました。


登り切りましたよ。
我々は登り切ったんですよ。

 

登り切ったってぇのに、そこはなんとスタートで。

 

そこから255段の階段が始まるのです、その先が本当のゴールなのです。





階段の途中に、こんな看板がありました。

 


今、私が除けたい厄は他でもない、この階段そのものだよ。

 
そう思わずには、いられませんでした。
 
そんな階段を、こんなことされた方もいらしゃるようですが。

 

地元の方達には、重要な拠点なんでしょうね。
愛されてる感は、そこかしこに感じられました。



登り切ったところは、さすがの眺めっぽかったですよ!

 

うん、確認はしてないよ。


だって、閉まってたもん。

ぎりぎりで閉まってたもん見れなかったもん。

 

 
京都を一望できそう~~な清水の舞台みたいなのがありました。

 

そうなのよね。
建物としては、すごーーーく立派なの。

 

ココ以外のところも、なんだかちょいちょいハイテクな物がありましたし。
私が知らないだけで、狸谷不動尊は京都の中では一大勢力なようでした。

 

その車のお祓いをする場所ってのも、まあ、実に広いスペースがとってありまして。

 

本当に、





車のお祓いをするためのぉ、場所ーー!!   

 

 




ってな感じの迫力があって、ちょっとびっくり。

なかなかどうして、伏見稲荷と対等くらいだったりして……? 
実は狐vs狸っていう、しごく真っ当な闘いもあったのかしら。



今度は、開いてる時間に行きたーい…。人間になりたーい…。






とりあえずね。

 

狸好きには、たまらないところですよ。

 

どこまでも狸。

 



狸オンパレード。





そして、阪神

 

なぜか、阪神







……なんで?





解せないにも程があるが、とにかく。

 

真弓監督、お参り行った方が……。
ご利用まことにありがとうございます。