もう、これでいいや。
ここだけの話。
このアバター、結構本人に似ています。
似てしまっています。
なので、メガネをつけておきました。
もちろん、常日頃から、こんなカッコをしているわけじゃぁありません。
私の知る限り。
サラリーマンでございます。
この人は、悪です。
息をするように、悪なことをします。
例えば。
彼の同僚に、B氏という人がいます。
B氏は、人の話すことに影響を受けやすい、良く言えば素直、悪く言えばバカ。
そんな人です。
B氏は、6月いっぱいで会社を辞めることになりました。
その理由は、自分より後輩で割とおとなしめの……仮に「準レギュラー君」としておきましょうか……が、「辞める」と言い出したからです。
性格が、災いしたようですね。
準レギュラー君の退職は、社内にかなりの衝撃を与えるものでした。
なんせ「準レギュラー」だったのです、実力もあり、期待もされていました。
部長も、そして社長まで、説得に乗り出すくらい、大騒ぎになりました。
が、B氏にいたっては、静かなものです。
だーれも説得なんて、しやしません。
それどころか、準レギュラー君を説得しようとした部長には、「さっさと辞表出せよ。」と、せかされる始末です。
それも、2度も。
……結構、本気でかわいそうです。
そんなときです。
我が夫、変態仮面の悪が炸裂したのは。
我が夫、変態仮面の悪が炸裂したのは。
B氏は、そんな社内の雰囲気を察知したのでしょう、変態仮面にポツリと、こう吐露しました。
「あいつ(準レギュラー君)は、期待されてるよな…。」
きゃぁ、返す言葉も見つかりません。
でも、変態仮面は、こう返事しました。
すかさず、そして真顔で。
「上まで (社長とか) 話が行ってないんじゃないですか。」
おわかりでしょうか。
変態仮面は、「まだ社長とかが、B氏が辞めることを知らないから、説得したりしないだけで、知ってれば当然それくらいのことは…。」
B氏に、そんなことを言っているのです。
これっぽっちも、ノミの鼻毛の先ほども、そんなこと思ってやしないのに。
言っておきますが、変態仮面は、ただの調子のいい奴、ってわけじゃありません。
酒の席ではありますが、次期社長に向かって「バカ。」と言い放ったこともある人です。
あやまっときなさいよ、と私は言ったのですが、次の日、向こうから詫びを入れてきたそうです、なんでだ?
とにかく、人間関係において、建前と本音と嘘と誠を、それはそれは上手に使いこなすのです。
その、バランス感覚。
まさに、悪です。
悪、そのものです。
そんな彼の性格が、人見知りで大人しくて太陽に弱い私を、眩しく、それは眩しく照らすのです。
きっと6月の終わりには、B氏の送別会をやろうと、変態仮面自ら言い出したりするのでしょう。
そして自分は、忙しいからとか言って、行かなかったりするのでしょう。
……するのです、きっと。
でもねえ。
変態仮面、こう見えて、ストレス溜まると下痢になりやすかったり、するんですよ~、これが。
いや~もう、可愛いい。
旦那の紹介、 以上です。