ミスターX
鴻池さんが 「この選挙で小泉さんが勝ったら、次の郵政民営化法案には賛成する」 って言い始めました。
ああ。 そういうことだったのね。
鴻池さんは、少し前まで 構造改革特区担当大臣 とかいうのをやってた人で、私はてっきり小泉さん側の人だとばかり思ってたんです。
でも、先だっての郵政民営化法案では、反対票を投じました。
この人が? へー、変なの。
と思ったんですが、なんのことはない、予定どおりだったんだなーと。
こえーよー。
今回のシナリオを考えた人、いったいどんな人なんでしょうね。
完璧です。
パーフェクトです。
おそらくは、衆議院で郵政民営化法案がギリギリ可決された時点で、選挙のことまで考えられていたんでしょう。
それも緻密に。
5票差の可決。
これは、参院は無理かもしれない。
ここで無理矢理説得工作をして、またギリギリで可決するよりも、どうせなら。
参院は否決で良し。
そこで解散して、選挙に持ち込む。
小泉さんは、公約どおり、改革を邪魔する自民党をぶっ壊したことになる。
国民は、拍手喝采。
選挙には勝てる。
抵抗勢力は潰れる。
下がり気味だった小泉さんの支持率も、文句なく回復。
もし、あのまま次の選挙に入っていたら、民主党はもっと躍進していたでしょうが、今回の選挙はそうもいかない。
むしろ、岡田さんが代表を辞めることによって、力を削がれることになる。
ついでといっちゃなんですが、民主党という出てきた杭を、とりあえず叩くことも出来るじゃないか。
で、選挙に勝ったところで、参院で郵政民営化法案を通さなきゃならない。
キーマンの一人か二人に、まず反対票を入れさせといて、選挙に勝った後、民意だからといって賛成に回させる。
そのキーマンが、まずは鴻池さん。
思うに、中曽根さんの息子だかなんだかも、賛成するって言い出すんじゃなかろうか。
あの2人が賛成すれば、周りの小者は何もしなくても賛成に回る。
そして念のために、青木さんが、今度は本腰を入れて、すこーしだけ動く。
参院での可決なんて、簡単に出来そうっすね。
一石二鳥、三鳥、四鳥を狙いにいって、見事達成しつつあります。
すごいっすねぇ、こわいっすねぇ。
これを考えた人、ぜひ、悪の軍団に入っていただきたいわー。
ボスとボスカリが帰ってきたら、相談してみましょう!
って、この人を仮にXさんとして。
Xさんを入団させて、私らいったい何をするんだろう……。
…大富豪?