けいよい日記

キングオブ暇な私の、心の琴線

【今週のテーマ】夏の思い出、惚れ直し。

★このテーマは、よしもとオンラインにて、お笑いコンビ・ライセンスから出題されました。
ぜひこちらもご覧ください。⇒http://owarai.variety.yahoo.co.jp/a/list/?qid=33100




政見放送 ってのを見てたのです。




みずほちゃんがしゃべってました。


いつまでたっても演説が上手くならない、みずほちゃん。

政権に名前を付けるのがお仕事、みずほちゃん。
けんぽーをー まもろー みずほちゃん。


そんな、みずほちゃんの口から、このような単語がこぼれ落ちました。



「ヒューマン・ニューディール計画」。

 

 


今、この『ニューディール』という言葉を一度でも口にすれば、簡単に触れることができますよ。




私の逆鱗に。



ニューディールニューディール、うっさいわ!!!
オバマが使ったからって、使ってんじゃないよ!!
あ、元ネタぐらい知ってますよ、念のため!!



が、最近この言葉が氾濫してるのは他でもない。
オバマさんがグリーン・ニューディール言い出してからでしょう。



グリーン・ニューディール日本版@環境省から始まり。


スクール・ニューディール文部科学大臣  塩谷 立

ベビー・ニューディール@小渕の娘

ヒューマン・ニューディール@けんぽーをーまもるー

京都ニューディールのカァァァァァッ!!!




浅い。

 

薄い。

 

軽い。




そんなものを3拍子揃えてどうする。



あたしゃー ニューディール っちゅー単語使う政党には1票たりとも入れんぞ!



入・れ・ま・せ・ん・よ!




私がニューディールにぷんスカしてる間も、立候補者は「あれをやります。これをやります。」とアピールです。

 

ソレを聞いて、我が夫、ぬーが言いました。


「やります、って、えらい言い切るけどホンマにできるんかなあ。」


「できんやろ。」  

(というかアナタもできるなんて思ってないでしょう微塵も思ってないでしょう?)




常々思うのだが。


小さな政党が出してくる公約というのは、はなから実現不可能なわけである。

なぜなら、たとえ立候補者全員が当選しても、議会の過半数を占める数には程遠い人数しか、そもそも立候補を立てていないから。
公約を実現できない政党に、公約を掲げる資格があるのだろうか。
もちろん、小さな政党に意味はない、とは言わないが。
 
マニフェストって……できなくてもお咎め無しってのが大前提ってことだわよね。


「児童会長の選挙でも、こんなに言い切らないよね。挨拶する学校にしようと'思います'とか。」


世の中、児童の方が随分と謙虚だわ。



と、そこで私は、ふと思ったのです。

あれ? と。



「そういえば、生徒会とか児童会長とか、やらんかったん?」



どうも、ぬーからそういう話を聞いたことがない。
おかしい。


というのも、うちの旦那は、小さい頃から成績優秀なうえ、教師に好感を持たれるよう振る舞うことなんざ朝飯前(ココ重要)の人なので疑問に思ったのです。

 

いかにも、やってそう、いや、やらされてそうなのに、と。

 


「やってないよ。」

ぬーは、パソコンから一切目を離すことなく答えます。



「いや、黙ってりゃやらされた人だったでしょ。」

「やらなかった。嫌やん、あんなん。」

「でも、立候補とかもせずに済んだの?」

「そらもう。」

「え?」

 


ぬーの目が、キラリと光ります。

 


「そういうのは、事前にムーブメントを起こすんやん。」


「……。」
「そんなん当たり前やん。決まる前に動く。基本。」



ぬーの顔が、悪い人になってます。



「……あんた…。」

「ん?」

「あんた…『人身御供』を作ったんだね……。」

「え?」

 


「お供え物(者)を作ったんでしょうが……!



「だって回避するためには、しょうがないやんか。」

「あんたって人は!」




つまり。


自分が面倒を任されるなんて尻の皮が剥けても御免被ると思った彼は、

身代わりをこしらえたわけです。


自分の代わりに、立候補してくれる人間を。




あたしゃ、その様子が目に浮かびましたよ、えぇえぇ。




「やっぱ『○○』がええってー。『○○』しかおらんってー。」


そんな言葉から始めたのでしょうかね。

クラス全体で 『○○君』 を推す雰囲気を、作っていくわけです。 

これを日本語で『工作』、または『裏工作』と言います。

 




ここで重要な点が2つ。

 

まず1つ目は。

 

他でもない○○君自身、「僕…ちょっとやってみてもいいかな…」って思っちゃってる子であるところ。


小さな小学生が持ってる、ちっぽけな可愛らしい「欲」を、ぬーは見逃しません。

同じ小学生なはずなのに。

 

いやいや『○○君』、きっと素直な良い子なんですよ、えぇえぇ。
ちょっとでも出来が良いと、そんな感情持っちゃうもんですよ、えぇえぇ。


そういう人間をピンポイントで探し当てる能力、そんな小さい頃から長けてたのね、アナタ…。


そして2つ目。

 

『○○君』を推す声が最初に何処から出たものだったのか、クラス全員きっと誰も覚えてません。

 

我が夫ぬーのことです。
言い出しっぺが自分であることは、きっちり隠し切ったに違いありません。

 

天から声が降ってきたかのように、いつのまにか『○○君』推しの体勢が出来あがっていた筈です。


年端も行かぬ小さな男の子にあるまじき、リスク回避の精神。



恐るべし。
ああ、恐るべし。





「はぁもう、そんな小学生見たくありません!聞きたくありません!」



私は耳を覆いました。

耳を覆いつつ、彼の魂のが自分より高いレベルにあることを感じずにはいられませんでした。

いったい彼のオーラは何色なのでしょうか。





言い訳をするように、彼は話を続けました。


「まあ学級委員は、しょうがないと思ってやったけど。」

「ああ、3回あるもんね。」

「そう、逃げきれん。向いてないし。」

「そう?」

「ああいうの向いてる人って、いるやん。盛り上げるのが上手だったり。」

「…向いてない…!向いてないね…!」

「うん。」

「あくまでネゴシエーターだものね…!」

「そうそう。ネゴるのはね……」





クラスに40人いるとして。

その40人を動かす方法にも、いろいろあるわけで。


彼は 「行こうぜみんな!ついてこいよ!」 などいう台詞は、

口が裂けても言えないタイプなのであります。

先ほども言ったように、いつのまにか全員そっちに向かうように持っていくことはできるのですがね。
 
彼のベストポジションは、あくまで2番目な訳です。





人それぞれに、ペストポジション。


世界に1つだけの花。ふっ。











こんな話をしたのは、今朝の6時頃でしたか。


ブラインドからこぼれてくる光が、妙に目にしみる朝となりました。






今日も暑くなりそうですね。









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