けいよい日記

キングオブ暇な私の、心の琴線

大工

ま、ご存じかとは思いますが。



世に言う「第九」というのは、ベートーベンの交響曲第9番「合唱」 のことを指すと思って差し支えないでしょう。



でも、別にベートーベンだけじゃないんですよ、交響曲第9番があるのは。

 

モーツァルトだって、ハイドンだって、ドヴォルザークだって、交響曲第9番は存在します。
その人の作曲した交響曲に順番付けてるだけですから。



交響曲第9番が他にあるにもかかわらず、「第九」といえばベートーベン。

 

ベートーベンの第九が、いかに特別か、おわかりいただけるでしょうか。





交響曲第9番、というのは、ちょっとしたジンクスがあります。



交響曲の第9番を作曲し終えると、その人は死んでしまう……というものです。



ちょっとしたジンクスじゃないですね、たいがいなジンクスですね。

 

実際、第9番が最後の曲になった人、多いのです。



死ぬのが嫌だからって、9番を適当に作曲した人とかいるんですよ。
国から頼まれたっていうのに。

 

あとで、めちゃめちゃ怒られたそうですが、そのおかげもあってか、彼は生き延びました。 
交響曲第15番まで。

 

ショスタコーヴィチという人です。

 

しかも怒らせた国ってソ連ですよ。
全く無茶をするもんです…。

 

姉の話じゃ(バイオリンを弾くのですが)、 「ショスタコ」と略すそうな。 タコ。

 

いいのか、タコで。



まぁとにかく、それくらい第九のジンクスは、作曲家達に影を落としていたわけです。






そんなこんな、第九。

 

私は、小学生当時、年末になるとよく聞きにいってました。
なぜだか父親が、どこからかチケットを貰ってくるのです、毎年。

 

結構、楽しみでした。



でも。

 

小学生の私は、とんでもない勘違いをしていました。
山口という場所柄か、そのコンサートは「九州交響楽団」が演奏するものだったのですが。



小学生だった私は、小学生だった私なりに、勝手にこういう結論に至ったわけであります。




九州交響楽団」が演奏するから、「第九」




し~ばらく、そう思ったまんまでしたね。

 

ある日、NHK交響楽団が 「第九」 を演奏しているのをテレビで見て、それはもう、おったまげました。



ええ!?? なんで?? って。



いやぁ、古き良き思い出でございます。 

 

かわいかったなぁ、私、過去形。






年末に第九というのは、実は日本だけらしい。

 

という話を聞くにつけ思います。

 

確かにそうなんでしょうが、そんな何処かで聞きかじってきたような戯れ事。




くそくらえぃ。




年末に第九。

 

実に良いじゃないか。 





忘・年!
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