キノコは、ひとつ。
中村選手を初めて見たのは、おそらく、シドニーオリンピックの予選だったと思うのです。
中村俊輔といえば、とりあえずFK。
私が初めて見たそれも、FKでした。
ペコッと蹴られたボールが、きゅぃーんと美しく弧を描き、ゴールの角っこの所に当たり前のようにスシャッっと入っていきました。
しばし見とれたことを覚えております。
……ほ。
こんなんできる人、日本におるんか...へぇ。
それまでは、サッカーなんて見たことありませんでしたからねぇ。
そして、Jリーグのオールスターを七夕に、「ベガvsアルタイル」でやってたことも知ってましたよ。
もちろん、笑いのツボとして。
(だって、ベガとアルタイルって…ベガとアルタイルって…!)
とにかく、それまでの私の中のサッカーというのは…そうですねぇ。
友達ができる前の岩手県?
それくらいの存在感。
岩手が東北地方である、というあたりが、サッカーは足でやる、くらいの。
岩手は雪が多い、というあたりが、ヴェルディにはカズがいる、くらいの。
岩手の県庁所在地は盛岡?、というあたりが、ゴン中山?ってかんじの。
ええと、とにかく、身近ではなかったのです。
横浜Fマリノスの、Fの意味もよく知らないまま試合も見に行ってましたし。
実は、ひ、東戸塚まで練習を見に行ったりしましたよ。
だってっ、見に行ったらいるんだもんっ、本物がっ。
ほんでもって、あんなに大人しそうな顔して、態度はえらいデカイしよ。
(ナカータもびっくりだよ)
サッカーがうまいのも相まって、とても魅力的だったのだよ、いろいろと…!
あぁ、そうだ、その時私は初めて。
出待ちという言葉を知りました。
出待ちという言葉を知りました。
それを知るまで、この人たちはいったい何をやっているんだろうと…。
まぁ、ミーハーっちゃ、ミーハーですよ。
ミーハー以外の何ものでもないですわ。
ただ。
何かに興味を持つにあたって、「誰かに惚れる」というのは、非常に有効な手段なことも、また事実。
今私は、サッカーを見ててとても楽しいし、そのきっかけを作ってくれた中村選手は、やはり今でも特別です。
彼のことを、レレレのおじさんという輩がいれば、つぶす。
まぁ、その程度ですけどね?
前回のワールドカップに中村選手が出られなかったのは、非常に残念でした。
ええ、そりゃぁもう。ねぇ、フィリップ。
ええ、そりゃぁもう。ねぇ、フィリップ。
でもま。
いいや、そんなの、もう。
とにかく、がんばっていただきたい。
心から、そう思うのみです。
ワールドカップというものは、当然いろんな人達の力で成り立っているものだろうけども。
やはり…やはり、ワールドカップは誰のもの?と聞かれれば。
サッカーボールを蹴ってる人達だけのものだと思うのです。
だから、出ている人達全てに存分にやってほしいし、それを寝不足の赤いまなこで見届けようじゃないかと思うのです。
うむ。
……。
今日かぁ…。
今日なんだなぁ……。
昔は、キノコだったのにねぇ。
おっ。
もう、こんな時間。
では仮眠を取りますので。
おやすみなさーい。
いやぁもう、梅雨だから洗濯物が片付かないわぁ。