アジには縁がない。
いやね。
あたしゃね。
ただ、紫陽花を見たいだけなんっすよ。
紫陽花を見て~、パシャパシャーッて、写真とりたいだけなんっすよ。
でもね。
なんだかね。
紫陽花の神様に嫌われてるんかしらんけどね。
どうも、その状況に行き着けないんっすよね、ここ数日。
まずは、先週末ですよ。
三室戸寺という、宇治にある山寺に行ってきたんです。
で、今の季節は紫陽花なのです。
しかも、土日だけはライトアップもやっている。
それが、とても綺麗そうなのでねぇ、行ってみたのです。
計画としては、こうですよー。
夕方に行って、まず昼間の紫陽花を楽しみ。
三室戸にあるフレンチレストランでちょっと豪華な食事を楽しみ。
そしていざ、ライトアップへ。
完・璧。
…の筈だったのに。
4時半頃三室戸寺に着いたら、閉まってた。
ライトアップの前に一回がっちり門を閉めるのね…。
それも、絶対に人が入り込めないような頑丈な門が二重になっててね、ここまでしなくても…入りませんよ…入りませんったら…って、なんつーかこう、肩が重力に逆らえずにずっしりと落ちていくような、そんながっちり感でした…。
確かに山寺って、17時閉門が普通だよね。 下手すりゃ16時とかさ。
でもさぁ最近って日が長いでしょう? なんだか、その辺の感覚が鈍ってましたわ。
その辺の感覚の鈍りは、まぁ、日が長いせいじゃなくて、私が外に出ないせいなんだろうけど、まぁとにかくね。
『夕方に行って、まず昼間の紫陽花を楽しみ。』
この部分は早速、ブッブー!でしたよ。
まあ、あとの二つは一応遂行できましたけどね。
でも、ちょっとしたハプニング?が。
『三室戸にあるフレンチレストランでちょっと豪華な食事を楽しみ。』
のところで、ワイン一本開けたんですよ、ぬーが。
そのせいで、ふらっふらになりながら、紫陽花ライトアップを……見ちゃいねぇ。
私は写真撮りたいんでね、要所要所でぬーを座らせておいて、一人でパシャパシャーッっと。
ええ。ほったらかしですよ。
い、いえ。気にかけちゃいましたよ? よ?
いや、ほんとに放っておいたら、そのまま後ろに倒れて川に落ちそうな状態でしたわよ、まったく。
三室戸寺は結構な人出。
で。
その足下に…よくわからない酔っぱらいが一人、暗い影を落としながら座り込んでいる…というね。
「紫陽花、綺麗だねー!……あの人、どうしたんだろうねー…?」
そんなルー語で言うところの「クェスチョン」を来訪者に与えなかったことを、
与えなかったことを、祈るばかりですよ。
ぬーよ。
あなた、何しに行ったんだい…。
ほんでまぁ?
昼間見れなかったやん?
だから今度は昼間紫陽花のために、西の紫陽花処、善峰寺に行ってきたのです。
つーことで。
紫陽花を訪ねて三千里の旅はつづく…。
これがまた、不本意ながら割と延々と続くの…。