そのむかし若かりし頃、私とぬーは、電話で遊ぶことが多うございました。
時代ですねぇ。
電話で、延々と「地理とり」をしたりするのです。
そりゃぁもぅ、ガチンコ勝負ですよ。
案外「ま」が曲者デスヨ!
だから私が密かに地図帳片手にやってたなんてことは、鬼内緒。 ホホホ。
地理とりの他にもうひとつ、よくやってたのが、漢和辞典遊び。
木偏に黄色って書いて、なんの字でしょう~~って、これはお互い辞書を片手に問題を出し合うのです。
木偏に、黄色。
パッとわかります?
これがねぇ、口頭で言われると、案外分からないのが多いんですよ。
あぁ今、私の目には、ハッキリと浮かんでいます。
なんてコメントを打ってるスジコさんが。
その日のお題も、木偏でした。
全く違う意味になってたりすることが多い気がしますよ。
カァァァァァッ! 木偏に、反対の反で、なんでしょう!
窓の向こうにゃ明けの明星。
木偏に、寸法の寸。
むぅ。
こういう画数少ないのが、難しいんだわ。
けいよい考える、わからない。
けいよい考える、ワカラナァイ。
けいよい考える、ワカラナァァァァァイ!!
あたしゃ地団駄を踏みながら主張しました。
んじゃぁ、あるけど滅多に使わない、常用漢字じゃなかったり。
「コレ分からんって、ちょっとアレやぞ。」
ヒーィ。
でも、まったく出てこないんだから仕方ない。
その先に何が待っているかなど、考えもせずに。
村…!
ホア…っ
さんまさんの引き笑いのような音が、右の鼻の穴から抜けていきました。
それから後のことは、よく覚えていません。
これから人生やりなおす、そんなことを口走ったような気もします。
そしてきっと、眠りについたのでしょう。
やぁ…漢字って、不思議ですよね。
あれからなんとなく、村っていう漢字が嫌いになりました。
しかしこれって、ネットもメールも無い時代だからこその、ランデブー?
せいぜい15年くらい前のお話なのにね。
まぁ、メールでもこの遊びは出来るけど。
古き良き時代か。
…もちーと若めで、これくらい?
君こそ現代の椿姫!みたいなーハハハッ。(俊ちゃん風に)
やっぱし椿は、蕾が基本なのかしら。