けいよい日記

キングオブ暇な私の、心の琴線

今年はなんだか、椿な気分。

 
とかなんとか言っちょるうちに、あっちゅーまに桜が咲いて散りそうな勢いですね。
 
やーん。





そのむかし若かりし頃、私とぬーは、電話で遊ぶことが多うございました。


時代ですねぇ。

まだ、ネットだって携帯だって、姿形もありゃしません。



電話で、延々と「地理とり」をしたりするのです。

地理とりって、しりとりの地名のみ版、ね。



そりゃぁもぅ、ガチンコ勝負ですよ。

 

「こ…コートジボアール!」
「る…る…ルイジアナ!」
「な…な…ナゴヤ!」

 

知識と知識のぶつかり合いですよ、熱き血潮飛びまくりデスヨ!
案外「ま」が曲者デスヨ!


だから私が密かに地図帳片手にやってたなんてことは、鬼内緒。 ホホホ。

もう時効だろう、ホホホホホホ。




地理とりの他にもうひとつ、よくやってたのが、漢和辞典遊び。


木偏に黄色って書いて、なんの字でしょう~~って、これはお互い辞書を片手に問題を出し合うのです。

 


木偏に、黄色。

パッとわかります?

                横。



これがねぇ、口頭で言われると、案外分からないのが多いんですよ。

 

本当に。
やってみそ。

 


あぁ今、私の目には、ハッキリと浮かんでいます。




なんてコメントを打ってるスジコさんが。

えぇえぇスジコさんは優しいですもん、スルーなんて絶対しませんよね。

 

まぁ、そんなことはともかく。




その日のお題も、木偏でした。

 

木偏って、特に難しいのよねぇ、これが。
全く違う意味になってたりすることが多い気がしますよ。



カァァァァァッ! 木偏に、反対の反で、なんでしょう!

 

キィィィィィィッ! 木偏に、おおやけで、なんでしょネ!



窓の向こうにゃ明けの明星。

二人の体力も限界かってところで、ぬーがこんなのを出してきよりました。



木偏に、寸法の寸。



むぅ。


こういう画数少ないのが、難しいんだわ。



けいよい考える、わからない。

 

けいよい考える、ワカラナァイ。

 

けいよい考える、ワカラナァァァァァイ!!



 

 

「そんな漢字無い!ナイナイナイ!恋じゃナイ!」

あたしゃ地団駄を踏みながら主張しました。
でも、ぬーは冷静に言います、「いいや、ある。」 と。

んじゃぁ、あるけど滅多に使わない、常用漢字じゃなかったり。

するんじゃないのぅ?とあがく私に、ぬーは更に恐ろしいことを。


「コレ分からんって、ちょっとアレやぞ。」


ヒーィ。



でも、まったく出てこないんだから仕方ない。

 

私は潜在意識だかなんだかの動物占いが諦めのよい象だったので、ここは象らしくすっぱり諦めることにして、さっさと漢和辞典を鼻歌交じりに引き始めました。


その先に何が待っているかなど、考えもせずに。



「木偏に~寸、寸、寸……」
















ホア…っ



さんまさんの引き笑いのような音が、右の鼻の穴から抜けていきました。

今思えば、あれが魂だったのかも。



それから後のことは、よく覚えていません。

どうやって話を切り上げたのかも、どうやって電話を切ったのかも。

これから人生やりなおす、そんなことを口走ったような気もします。

そしてきっと、眠りについたのでしょう。

 
あれ、人生やりなおせてるっけ?





やぁ…漢字って、不思議ですよね。


あれからなんとなく、村っていう漢字が嫌いになりました。

村上さんとか、村下さんとか、ごめんなさい。



しかしこれって、ネットもメールも無い時代だからこその、ランデブー?


せいぜい15年くらい前のお話なのにね。


まぁ、メールでもこの遊びは出来るけど。

でもメールのやりとりと、あの長電話の停滞気味の空気ってのは似て非なるものだと思います。

 

ほら、ダイヤル押す指が震えたりとかさ。
 
あったじゃない。

 

メールの方が軽い気がしてしまうのよね、年寄りだから。


古き良き時代か。




 

ところで。
先ほどからチラホラしてる、↑この椿。
 
大豊神社にあった、卜伴(ぼくはん)とかいう名前の椿なのですが。




……あの。

 

どっからどう撮っても、あんまし……か、可愛くないのよね。
狛鼠の頭に乗っけると、可愛いんだけど……それ専用なのか?ってくらい、どうもあの…その…。



モ。

 

モルボルに見えてしょうがない訳よ。






椿って花は、実にいろんな種類があるみたいだから、さんざん品種改良したんでしょうね。

 

なんだか、金魚の最終段階に似てるじゃないですか、これ。

 




あれかねぇ、何でもやりすぎると、あかんのかねぇ。





これと一緒にしちゃ、いくらなんでも可哀想か。

 

じゃぁ、これくらい?



…もちーと若めで、これくらい?


君こそ現代の椿姫!みたいなーハハハッ。(俊ちゃん風に)










やっぱし椿は、蕾が基本なのかしら。



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