けいよい日記

キングオブ暇な私の、心の琴線

いよいよもって、夏終わり。

確かに、食は季節を運んできます。

 

秋刀魚や梨のおかげで、骨の髄まで秋の始まりを感じる今日この頃です。



が、もう一つ。

私に、秋もしくは冬の到来を実感させるツールがあります。


それは、CM。

風邪薬のCMです。


つい先日、ルルのCMを見かけ、夏の終わりを実感した次第でございます。

 

 

 
 
とはいえ、私が注目している風邪薬CMは、ルルではありません。
ザ☆武田薬品、ベンザブロックです。


そう、「あなたの風邪は、どこから?」の、あれですよ。

あれを見ると、秋どころか冬を実感せずには、いられません。
私の冬の象徴です。

 

 

いや、一度も飲んだことはありませんよ。
 
「あなたの風邪は、どこから?」

 

そう言われましても、引いた風邪によって違いますやんか。
常に3種類用意しておく家なんてあるんでしょうかね。


あくまでCMが気になるのです。

「熱・鼻・のど」の3つにカテゴライズされた、あのCMが。

 

 

登場人物は、「どんな風邪でも治してあげてよ?」的立場の、オネイサンと。
風邪でふらふらな3匹の迷える子羊、熱・鼻・のど。
 
この4人で繰り広げられるCMを、毎年きっちり確認して初めて、
私の冬が始まると言っても過言ではナーイ。

 


今現在のオネイサンは、仲間由紀恵ですね。

HPを見る限り、今年も由紀恵でゴーなようです。


が、由紀恵には申し訳ないが、私の注目ポイントは其処ではない。

 
子羊3匹の方です。
 
それも「鼻」です。
 
その年の「鼻」が誰なのかを確認するのが、私の冬の初仕事になっております。

 


だってさぁ。



 

あなた「鼻から来る人」になりたいですか?

アナタ「鼻から来る人」になりたいと思いマスカ?
 
「鼻から来る人」デスヨ?

「鼻から来る人」なんてオブラートに包んだ言い方してますけど、要するに。


 

こういう事デスヨ

 

 



普通、イヤでしょう?





子供の頃、私は鼻風邪をよく引いていました。
毎年一度は、鼻の穴が埋まっておりました。 きっちり、両方。
クラスメイト達にも、多かったように思います。


というか、今にして思えば。
熱風邪、のど風邪は、学校休みやすいよね。

鼻風邪は、休むほどじゃないという判断の元、大抵学校に行かされていたのではなかろうか。
 
そんなこんなで、鼻の詰まってる人間が、あちこちでズルズルと音を立てていたのではなかろうか。

 

ほんでさ、鼻をかむにも、かめないわけですよ。
クラスメイトの目があるから。

 

なので、各々が、僕の私の鼻水対策を立てたもんです。

 

 

ある人間は、「暖かい場所にいるとダメ」ということで、休み時間は必ず外で風に吹かれ。
ある人間は、「走ると鼻水が溶ける!」ということを発見し、むやみに走り回り。
ある人間は、「鼻をパコッと取って、水道でジャーーッってやりたいっ」という夢物語を語り。

 


涙ぐましいとは、こういうことを言うのではないでしょうかね。


私だって、いろいろやりました。

やりましたがね。
一回だけ耐えきれずに鼻をかんだことがあったのです。



すると、すかさず「○○(私)がラーメン食っちょる~~~!」と、細かい男子が騒ぎ始め。

 
あぁもう、五月蠅い。
あぁもう、クソ細かい男子。
あぁもう、鼻くらい黙ってかませてくれよ。

 

あ、もしかしたら、そんなことがあったから、鼻風邪の印象が悪いのかもしれないね。




まあ、とにかく。
そんな 「鼻から来る人」 になんぞ、なりたくないわけですよ、私なら。

 

しかし、毎年必ず「鼻」になる人は、いる。
その年の 「鼻オブザイヤー」 を見るたびに、私はテレビに向かって問いかけます。

「アナタ、鼻でよかったの…?」と。



そして、想像します。

こんな場面を。




 

売り出し中の若い女性タレント、R。
そこそこ顔が売れてはきたが、ここらで一発壁を乗り越えグラビアを卒業したい、そんな時。

 

マネージャーが息せき切って部屋に駆け込んできました。

 

「R! CMが決まったぞ! 風邪薬だぞ、やったなぁ!」

「ほんとうに? 嬉しい…!!」

 


涙ぐみながら喜ぶ、R。

が、マネージャーは、Rと目を合わせません。

 


「…? どうしたんですか?」


Rが問いつめると、マネージャーは言いにくそうに切り出しました。

 

 

「風邪薬なんだけど……鼻なんだ……。」

「……!!」


ショックを受ける、R!

そんなRを見て、マネージャーは必死に説得します。

 


「いやでも、これはチャンスだろ! 全国区になる絶好のチャンスだよ!」
「グラビアだけじゃなく、お茶の間に認識してもらうには、こういうCMが一番なんだよ!」

「でも、鼻なんてっ 鼻なんてイヤですっっ」

「ワガママを言ってるんじゃない…っ!」

 


パァァ……ン……ッ!



「!!」



泣きながらRの頬を打つマネージャー。
腫れた頬を手で覆い、Rはマネージャーを見つめます。
 
そんなRに、マネージャーは静かに言いました。

 


「鼻でもいいじゃないか。Rが最高の鼻になればいいんだよ。」

「やってやろうじゃないか、R。君なら出来る!」

「マネージャーさん…」

 
 
Rは、窓の外を見ました。
そこには、虹が。
 
まるで、Rを励ましてくれているようではありませんか。



「…マネージャーさん。私、やります!鼻をやります!」

「R…!」

「私、最高の鼻に、なってやる!」

「よく言った、R…! よぅし、じゃぁ俺は鼻の資料を集めてくるよ。Rを最高の鼻にするために!」

「ありがとう、マネージャーさん…」



マネージャーの背中を見送り、もう一度虹に向かってRは誓うのだった。



私は鼻。 

うぅん、そうよ、私が鼻…!

私が、今年の鼻をやりきってみせる……。

 






みたいな葛藤がそれぞれにね、あったりするんじゃないかって、……ちょっと!
聞いてますか?
まだ、話し終わってませんよ!

 

戻ってきて!戻ってきてーー!!





ってことで、歴代の鼻の人達です。

 

いやぁ、世の中便利ですねぇ。
ちゃんとデータをまとめてくれてるサイトがありましたよ、感謝感激雨霰。

 


こうしてみると、鼻って、女性限定なのですね。

男の鼻水は見るに耐えないってことなのだろうか、いやなんだか今更な話なように思うのだが?


さて、はしのえみ小島奈津子香坂みゆきに、ちはる・早見優、 ねぇ。

 
何か共通点あるかなぁ。
年齢もマチマチだしー。

 

事務所の力が弱い人がなりやすかったりするのかなとか思ってたけど、他と比べる限り関係なさそ。



で・も。
 
例えば、沢尻エリカが鼻をすることは、絶対にないと思うわけ。
藤原紀香も、絶対やらないと思うわけ。

 

似合いそうなのにね…ボソッ…

まぁ、メインじゃなきゃ嫌っって人は、そもそも子羊3匹っていう時点でお断りなんだろうけどさ。

 

ほぅら、こんなに扱いが違う。

 


今年の鼻は、堀さんってことなのかしら。

それとも、この秋に総取っ替えなのかしら。


まぁいいや。

とりあえず、堀さんガンバレ!鼻ガンバレ!
ガンバレ、のろまな亀!

 

 


亀…鼻をかめ…かめ……かめ…かめつながり…!?



ええええええ。 

 

 

まさか、そんな。
ご利用まことにありがとうございます。