宇宙旅行。 - けいよい日記

今年は、とっておきの指輪を買ってもらえるとかいう金環食の２０１２年。

そして、明日にもベテルギウスが爆発して夜がなくなるかもしれないという状況。

皆さん、時代は宇宙ですよ。

というわけで、ちょっと宇宙まで行ってきました。

あれはね、基地です。

秘密基地。

フフ、秘密にしておきたいくらい、良きホテルでした。

王ヶ頭ホテルってところです。

ありがとう。
おうがとう。

このホテルは、長野県の山の頂上に、ぽつねん、とあるホテルなのですが、ほんとに、

なんだってこんなところにホテルが、っていう場所にあります。

だもんで、当然のことながら、眺めが大変よろしい。

このホテル一番の売りでございます。

その一番の売りが、我々の泊まった部屋は、あの鉄塔やら何やらが見える分、お安いの。

お安いのー。
その分、連泊したのー。

でもね、確かに部屋からの眺めは鉄塔で遮られるのですが、私はこの、鉄塔だの何だのというものが。

嫌いじゃない。

いや。

むしろ好き。

写真撮ってるとき、わざわざ入れたりもします。

鉄塔そのものも綺麗だと思うけれども、何より、風景にマッチしていると思うのよね。

風景に、溶け込んでいるというよりも、マッチしている。

無いと、なーんか物足りないわぁ、とか思っちゃう。

この感覚が一般的なのか、どうなのか。

高速道路に規則正しく立っている彼らも、とても綺麗だと思いますよ。

ジャンクションのうねうねも、いいねえ。

夜に下から見上げるのが特にいい。

自然と、人工物。

だいたいのところ、この２つは真逆のものだとされることが多いのだろうけれども。

私の中では、わりと同じカテゴリーに入っていたりするのです。

随分前、乙女椿のことを書きましたがね。

「乙女椿、昼寝疑惑」

ちなみに後半のフナムシの件りは、鬼のように無関係です

楽だから、あの形になるんだろう、という、ぬーの説。

楽だから、あの形。

まあ、あれだよね。

楽……というよりも、彼らにとって、あの形が最も合理的なんでしょう、と思うわけです。

その場に存在するために最も合理的な形を追求した結果、ああなっているのだろうな、と。

そして、そういうところが、この鉄塔などの人工物も同じなのではなかろうか、と。

彼らも、その姿態のありとあらゆる場所が合理的でないと、

あの場にいることが難しいのだろうと思うのです。

そこに存在するために、どういう姿をしていればいいのか。

それを人が追求した結果、彼らは、あそこに、あの形で存在している。

というわけで、私の昼寝とは、そこんところが決定的に違うわけですな、うむ。

私の昼寝は、非合理性の極み。

残念です。

しかし、花だの木だのを見ていると。

合理的であるということが、自然な流れに身を任せているように見えるというところが、

なんとも不思議。

いや、不思議じゃないのか。

自然そのものが合理的にできてる、その上に存在しようとしているのだから、

自然に見えるのが当たり前なのか。

うーむ、こんがらがってきましたよ。

なんというか、どれにも、数学を感じるんですよね。

数学というのは不思議なもので、並んでる数式そのものが綺麗だったりするのでね。

もちろん、内容はまったく知りませんよ、何コレ。

でも、この数式の見た目の綺麗さと。

乙女椿と。

鉄塔と。

同じものに思えるのです、私には。

これも。

あ、これも。

私の中では、みんな仲間。

まあ、人工物も、数学を駆使して何だかんだと造っているわけで。

通ずるものがあって当然なんでしょうね。

仮にその、数学を駆使している人物が、数学的美しさからかけ離れた不規則に波打つジャガイモのような形の頭をしていたとしても、だ。

それを引っくるめて、私は結構、こういう風景が好き。

って、別に鉄塔を撮りにいったわけではないのですがね。

それはまた別の話ということで。

それにしても、数学というのは一体、何を学問してる学問なのだろうねえ。

黒板にチョークで数字を書き書きしてるだけで宇宙につながるというのが、何だか一番不思議だわ。