けいよい日記

キングオブ暇な私の、心の琴線

ハゲとマゲがドーン。

 
 
 
 
 
 
アルマゲドンって、小惑星が落ちてくる話やったんや。」

と、ぬーが話し出す。
 
 
 
 
そうですよ、あ、知らなかったのね。最後まで見た?
 
 
 
「いや、FBI を使って仲間を捜す辺りで、もうええかなと思って。」
 
 
 
ほう。
 
 
 
「ラストわかったなと思って。」
 
 

ほうほう。
 
じゃあ、せっかくだし、想像してみてくださいよ。
 
 

「あん?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その後、彼らがどうなる
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ふんっと鼻を鳴らして、ぬーは話を続けます。

「どうせ何人か死にながら、結局のところ、破壊できなかったりするんでしょ。」

ほうほう。

「で、誰かが犠牲にならないといけなくなるんでしょ。」

ほうほうほう。

「俺が行くって、それがブルースなんでしょ。」

うふふふふ、いいですね、いいですね。ところで、娘の婚約者ってのがいたでしょ。

「おお、なんかいたな。ああ。で、その婚約者がやるっていって、じゃあって別れるところで婚約者の方をカプセルに叩き込んで逃がして、ブルースがやる、とかなわけね。」
 
 
 
 
 
 

あはははははほぼ正解。
 
 
 
 
 
 
 
 
お見事。
 
 
 

大正解は、くじ引きか何かで婚約者が犠牲になることになって、下まで送るよってブルースと2人でエレベーターに乗り、そこで婚約者を殴って気絶させて、ブルースが出動、なんだけれども。

ま、正解だわね。
 
 
 
いや、当ててくるだろうとは思ったが、お見事です。
 
 
というか、アルマゲドンが、お見事です。
 
 
 
 
 
 
 
あまりにも捻りのない、本当に何の捻りもない、どストレートなストーリー。
 
主人公と娘の婚約者がうまくいっていないという描写で、ほぼ全ての人間にラストを想像させる、
これを力業と言わずして何と言おうか。
 
 
 
 

「ブルース的には、あれでいいのかしらねえ、俳優として。」
「途中で辞めるわけにもいかないんでしょ。」
 
でもー、シナリオとかー、台本とかー、ちょっとした監督との飲み会とかでー、わからないもんなのかしらー。
 
 
 
 

ウィル・スミスの息子が小さい頃、「お父さん、もう地球救わなくていいから僕と遊んでよ。」って言ったとか。

そんな、ちっこい子供にすら通用していないお話、やってて楽しいんだろうか。
 
 
 
まあ、何も考えたくないときには、ちょうど良かったりはするんだけどね、こういう話も。
 
そういう映画なつもりで、テレビでやってたから何となく見始めたダークナイト
 
「そ……そんなつもりなかったのに……。」 って。
「それならそうと言ってくれないと、心の準備が……。」 って。
 
 
そんな心配なんぞ、これっぽっちも必要のないアルマゲドン、それはそれで、素晴らしい。
 
 
 

というか、さっきから出してますけど、アルマゲドンっていう映画、あれだけじゃないのね。
 
2007年から、毎年出てるのね。
毎年、世界が終わりかけてるのね。

大変。
わー大変。
 
 
 
 
 

お話には、王道というものが確かにある。
 
ドラゴンボールしかり、ワンピースしかり。(主人公がバカ、仲間いっぱい、敵もいずれ味方)

そして、ベタというものが悪いとは全然思わない。
 
新喜劇、大好きよ。(かーみーさまー)
 
 
 
 

が、やはり。
 
そういうことでなく、ただただ浅い映画だったなあと、今でも思う、アルマゲドン
 
 
 
 
バナナマン日村さんの、子供時代の貴乃花のものまねでいくと。
 
 
あどでー 
 
 
浅くてでー     
 
 
 
薄くてでー
それで、なんかかっこよくてでー   
     
 
 
 
 
てな感じ。
 
 
 
 
 
 
だからこそ、10年以上経った今でも、私はアルマゲドンのストーリーを覚えてるんだろうと思う。
それもお金を払って見たわけではなく、飛行機の中で、たまたま見ただけなのに、かなり明確に覚えている。

おそらく、50音のうちの、母音だけを使って作ったような、そんな物語。
それはそれで、すごい。
 
 
例の婚約者を殴ってブルース出動のシーンで、当時、客から笑いが起こったという記事を見た気がする。

それを聞いて私は、「ですよね?」と思ったもんだが。
 
一方で、なんだか「見るべき映画25作」に選ばれてんだって?
 
 
 
ほんと。
 
妙な映画だねえ。
 
 
 
私の中では、自分で自分に語り草な映画だわ、ナニソレ。
 
 
 

ちなみに最後は、無事帰還した婚約者と娘がキスして終わり。
お父さーんって泣いてたのにねー、さっきまで。
 
 
 
ラストシーンがキスシーンの映画はB級。
 
というのが、私の映画を見るときのバロメーターなんだけれども。
 
良いバロメーターじゃあるんだが、いかんせん最後まで見ないとわからないんで、何の意味もありゃしない。
 
TSUTAYAとかに、そういうカテゴリーを作っていただけないだろうか。
『最後がキスシーン』の棚とか、作ってくれないだろうか。
 
 
 
私だったら、ブルースに彼女作るけどね。
 
娘は、婚約に反対されていることもさることながら、その女のこともあって父親に反抗期全開。
彼女は彼女で何とかしたいのだが、どうしてもうまくいかない。

その状態で宇宙。
ブルースいっちゃう。
最後の交信は、娘が独り占め。
 
婚約者は戻る。
娘には救いがある。
だからキスをしてもいいだろう。
 
が、ブルースの彼女は、みんなが帰還に沸いている中、誰もいなくなった部屋で、一人佇む。
 
 
彼女が何処へと一歩を踏み出す、その背中がラストシーン。
 
 
 
とか。
 
B.5級ぐらいには、ならないかい?
 
 
 
 
題名はまあ、ハゲとマゲがドーンで、もう、ええし。
 
 
 
 
                                       ねえ、この3人以外の登場人物、誰か覚えてる?
 
 
 
 
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