けいよい日記

キングオブ暇な私の、心の琴線

広島コレクション

 
まあ、すべては、この顔だよね。
 

 
8割くらい喪黒福造の、この顔
 
この顔で、「おしい」が「おいしい」に変わる日まで……とか言われてもね。
夢に出るっつーのよね。 
 
 
ドーン。
 
 
 
広島に有吉という名の男が棚から落ちてきた。
そう、まさに、ぼた餅のように。
 
せっかくのぼた餅だ、何とかしてアレを使って広島をアピールしないと勿体ない。
 
そう思ってできたのが、あの「おしい!広島県」のアレやコレやなんだろうか。
 
 
 
というわけで、私が見たポスター群はこんな感じ。
 
 
わー、わかりにくーい。
遠目だったもんでね、ロープウェイという邪魔も入るもんでね。
 
左から……宮島でしょ、お好み焼きでしょ、えーと、えーと、帝釈峡?
 
よくわからないのも含めて、 こんなにいろいろ作ったんかいと思ったけど。
それどこじゃないのね、どうやら。
 
 こんなにあった。
 

 
 こんなに。

 
 
 
もう、やりたい放題。
 

 
面白いけどね。 
 
 
 
まあ、とりあえずね。
 私が思うに。
 
広島、全然惜しくないよ。
なんせ食べ物おいしい。
やっぱり山口と料理の味が似てるんだろうかねぇ、なんか、しっくり来るのよねー、味付けが。
 
一番グッと来たのが、たくあんね。
  
たくあん。
 

  
いろんなところで、何を主張することもなしに付いてくる、たくあんなんですが。 
 
 
 
 
 
そうだよね……! 
たくあんって、
   こうだよね……!!! 
 
 
 
 
って、思った。
 
ほんとに久しぶりに、私の中の、ザ★たくあん を食べた。
 
大抵、定食のお漬け物は残してたんだけど、(で、それを、ぬーが食べてたんだけど)
この旅行中は、出てくるたくあん、出てくるたくあん、全部食べたね。
 
 
いや、ほんとに。
 
驚いたね、その味を忘れていたことに。
 
そして、それを思い出したことに、泣けたね。
 
 
私はねえ、あのたくあんだったら、別に口の中に住んでてもらってもいいよ。うん。
上顎の一部くらいなら提供しましてよ。
 
  
たくあんっていうのはね、あれなんだよ。 
 
ちょっと甘めのね。
色は黄色でね。
あんまり干してなくて、ジューシィで。
半月切りにすると、立つの。
 
それが、たくあんなのよ。
 
 
 
 
昔々京都に来て、たくあんが白いことに少したじろいだ思い出があるけれど。
 
あの白いたくあんってさ。
味も白いんだよねえ……。
 
あんまり常日頃から感じてたわけじゃなかったんだけど、やっぱり違うんだなあ。
 
で、江戸のもんは、また全然違うのよ。
江戸のよりは関西の方が味が近いから、それで満足してたんだろうか。
 
いや、いいんですよ。
それぞれ、いいんです。
 
どっちが優れているとか、そういうことじゃないんだ、もう。
 
うん。
何を食べて育ったかなんだよ、うん。
 
でも、私は思ったね。
これからの人生、もう少し、たくあんにこだわっていこうって、そう思ったね。
 
今までごめんよ、たくあんよい。
 
 
 
それとね、びっくりしたのは、お好み焼き。
 
 
山口のお好み焼きは、……というか我が家のお好み焼きは。
 
どこに出しても恥ずかしいと自信を持って言える お好み焼きだったんですけれどもね。
 
具は、キャベツとかまぼこと豚バラと、モヤシ。
これを水で溶いた小麦粉と一緒にして、鉄板焼きで焼く。
 
ぺったんこよ、もう。
ぺったんこ。
 
キャベツなんてもう、千切りじゃなくて、乱切りだしさ。
 
今にして思えば、見た目から何から、全然お好み焼きじゃないの。
具入りのパンケーキみたいなもの。
 
唯一お好み焼きらしい点といったら、おたふくソースをかけるところだけ。
 
 
そんな、本当にお好みで焼いただけのお好み焼きを食べて育った私でしたが。
しかし、宮島でお好み焼きを食べたとき、郷愁を激しく揺さぶられましたね。
 
モヤシに。
 
モヤシに、ね。
 
 
 
おおおおぉそうだよな
お好み焼きの味って、
        こうだったナ! 
 
って、モヤシに思わされました。
 
 
 
 
私が思うに、広島のお好み焼きっていうのは、おたふくソースとモヤシのコラボ部分、あれがええのよ。
 
一方、関西のお好み焼きには、なんと、そういやモヤシが入ってない。
今回、初めて気付いたわ。
 
何にも考えずに食べとったんかい、私。
うん、何にびっくりしたって、そこにびっくりした。 
 
焼き方もさることながら、モヤシの有無も、関西お好みと広島お好みの大きな違いなのねえ。
 
モヤシ。
ああ、モヤシ。
 
モヤシ、美味しかったわぁ……。
 
 
 
あと、あなご。 
おいしいと知っていたけれど、これもまた別物。 
煮あなごじゃないのね。
だから歯ごたえも残ってる。
 
あなごは、ぬーがいたく気に入っておりました。
 
 
あと、アサリ。
何回か食したけれども、いたく美味しかったです。
 
あと、カキね。
ま、いわずもがなだけれども、やっぱり旨い。
 
あとー、あとー、モミジまんじゅうの天ぷらもいけたしー。
 
あと、なんだったっけ。
 
えーとー、えーとーーー。
 
あ、源蔵本店最高。
 
魚の皮なんて、私のために存在していると言っても過言ではない。
 
ああ、食べ物の話ばっかし。 
 
 
 
 
 
 
で、本当に恐ろしく全く関係のない話なのですが。
一連の記事を書いていて、私が個人的に嬉しかったのは。
 
「おしい!広島県」を検索するときに、「おしい」と入れると。
 
 
グーグルの検索予想が、ちゃんと「おしいれのぼうけん」を出してくるところでした。
   
 
  
じゃあ、押入れに入れば、ちょいとどっかへ行けるんじゃないか、と思って入ってみたこと。
 
ありませんでしたか。
 
 
 
 
私は、ありました。
わりと何回も。
 
 
 
 
ああ、あさりのおみそ汁が飲みたい。
 
 
ご利用まことにありがとうございます。