けいよい日記

キングオブ暇な私の、心の琴線

八重歯といえば石野真子


八重桜は、ソメイヨシノが咲き終わった頃に、ようやく咲き始める。



花びらが幾重にも重なっている上に、花の大きさそのものが大きい。
なので、たくさん花が咲いている枝などは、その重さで少し困っているようにさえ見える。



「あれは八重桜。これから咲くんだよ。」

 

だんなに、そんな話をしていたら、こんなことを聞いてきた。

 

「花びら、ほんまに8枚なん?」

 

ふむ。

 

「いや、一重じゃなけりゃ、全部八重っていうよねぇ?」

 

 

ふぅん、と納得したような顔をする。
桜も色々種類があるんだな、と。

 

そうして、よう咲いとるなぁと桜を誉めながら、こんなことを言いだした。

 

「こいつは、犬で言うところの………チャウチャウやな。」

 



……。

 

せっかく桜が咲いているというのに。
すべてがまるで別物になってしまう一言だ。 
 
だが。

 

だが、当たっている。



それが、悔しぃ。

 

 

旦那は他でも、よくこういうことを言う。
私が、この指輪いいねぇと眺めていると、「タコの足みたいやな。」とか言うのだ。
そうやって、私の購買意欲を削ぐわけだ。

 

色々バレていたりコントロールされているみたいで、なんか悔しいのだ。

 

ふん。

 



八重桜がチャウチャウだとすれば。
ソメイヨシノが柴犬で。





んで、八重シダレザクラはチワワのロングヘア。

 





……。





……私の花見が。

 

私の、花見がぁぁぁぁぁ……。
ご利用まことにありがとうございます。