やまぶきいろの園
このけいよい日記にも、何度か登場している松尾大社。
嵐山から桂川を橋二つ分下ったところにあり、洛西の守り神として古くから信仰されていたお社です。
古いといっても、その辺の古さとは一線を画するものがあるようで。
産土神ですね。
この岩、今も当然あるらしいのでね、いっぺん見てみたいなぁと思っているんですけど、なんせ山登りになるらしくてねぇ…。
山登りが始まる入り口あたりに、 ここから先が神様です、 と言わんばかりの場所があるのですが。
もうまさに、もののけ姫の領域。
張りつめた~弓のぉ~♪ですよ。
深い緑を背に苔むした崖の上から、ひんやりとした空気と山の清水が流れ出ているのですけども。
一応…一応、道があったので来てみたんですけど……ごっごめんなさいぃぃぃっ…!
って、走って逃げ帰りたくなるような雰囲気でねぇ…!
って、走って逃げ帰りたくなるような雰囲気でねぇ…!
写真撮れない。
いや、別に禁止されてるわけじゃないんですけど、撮れない。 無理。
とりあえず、あそこには必ず。
で、さっきから山吹ばっかりなんですけど。
ここ松尾大社は、四月の下旬くらいから5月初めになると、境内が山吹でいっぱいになるのです。
きれいなのです。
爽やかな香りで辺り一面包まれます。
やっぱり、山吹は香りがあるようですよ。
たぶんねぇ、一重にはなくて、八重に香りがあるような…気がする。
肺胞の一個一個を満たすまで深呼吸したくなる香りです。
山吹色ってのは、当然、この花の色のことになるのでしょうねぇ?
私にとっての山吹色は、小さい頃原色しか知らなかった私の中の色辞典に4番目に入ってきた中間色ですよ。
黄緑とピンクと水色の次に。
そして、山の中で咲いている山吹を 「これが山吹いぃね。」 と教えられ、「おお!」と思ったのを覚えています。
思った場所も覚えています、おばあちゃんちの裏の山で、海に降りる道のところ。
「色」というものと「自然」というものが、最初に頭の中でつながったステキ体験でした。
それにしても、松尾大社の山吹とても見事なのですがねぇ、場所柄か?あまりメジャーになりきれてない。
でもまぁ、おかげで人もまばらで、そこがまた良い。
毎年、ひっそりとその盛りを迎え、人知れず咲き誇っているのです。
……と、思っていたら。
……ん?
ナニィィーーーッ!?
自粛。
-次回予告-
ジャジャジャジャッ ジャジャッ ジャージャーッ!
お楽しみに!