桃の国
で、桃見に行ってきたんですが。
ねぇ、山梨県って、三つ大きな物が無いって言いますよね。
海…空港・新幹線。
私は、これに一つ付け加えてほしいのです。
それは…… バス。
私は、この表記を見て思いました。
「あぁ、10時から5時までの間に、1時間に一本くらいあるのかな。」って。
そしたらば。
本気で、この2本しかないんだわよ。
その覚悟、プライスレスだよ、山梨。
びっくりしたよ。
困った私は、タクシーの運転手さんに色々聞きました。
そしたら。
「あの山の向こうが、桃が一番綺麗なんですよ。」
あの……、山の向こう……って…。
どんだけ広いんだよ、なのに何でバスがないんだよ、あたしゃ赤ずきんちゃんかよっ。
ま……いいんです。
その親切なタクの運ちゃんに、色んなところ回ってもらいましたから。
(金は掛かったけどねまけてもらったけどね)
(金は掛かったけどねまけてもらったけどね)
そして何より。
桃、良いわぁ。
昔は、こんなものじゃなかったとタクの運ちゃんは仰いますが。
いやぁ、それでもやっぱり、桃色の絨毯でしたよ。
これの鼻を、いや花を、ちょうど良い数にして(摘花)、受粉して…って。
全部手作業だそうです。
実際、手でやってはりましたわぁ。
んで、秋に実るまで、丁寧に丁寧に見守っていくんでしょう。
それを……桃泥棒が取っていく。
ゆ、許せん……!
あれだけ広かったら、泥棒から桃を守るのも大変だろうと思いますよ。
桃泥棒、いけないよ。
君のやっていることは、とてもいけないことなのだよ、おやめなさい。
君のやっていることは、とてもいけないことなのだよ、おやめなさい。
来て見て、甲斐感、山梨県。
途中で電車が止まったら、小鳥の声が聞こえますよ、ピーチチチッて…。
え、今、「ぴーちちち」 って言った?っていうくらい、綺麗にピーチチチッって…。
それを聞いた私は、なんとなくホッとしました。
そしてホッとする自分に気がついて、しみじみ思いました。
そしてホッとする自分に気がついて、しみじみ思いました。
あぁ私の出自は、田舎だなぁ…と。
まぁ良いところですよ、ほんとに。
住んでもいいかもしれないと思いました、海さえあれば。
あ、念のために言っておきましょう。
みなさん行かれることがあれば、車の方がよろしいかと思います。
バス、無いからね。
ほんっとに無いから。