妥協への天罰
これが京都名物「鴨川等間隔カップル」です。
いやぁ、夏ですねぇ。
もちろん冬場もいないことはないのですが、夏の方が圧倒的に数は増えます。
なので、気温が上がるにつれて、この等間隔カップルの隙間は徐々に狭まっていくことになるのです。
それでもやっぱり、等間隔。
理由。
京都の人が几帳面だから。
うそ。
まぁ、どちらのカップルからも一番遠い場所、というのが必然的に「真ん中」になるために、こういう事になるのでしょうが。
引っ越し先を決めに、京都へ行ってきたのです。
不動産屋のお兄ちゃんが色々お世話してくれたので、割とすんなり決まりました。
まぁ、あんなもんでしょう。
さっさと済ませて、私は行きたいところがちょこちょこありましたとも。
趣のある店内は相変わらず。
そして店の主人も…といきたいところでしたが、
待っていたのは見知らぬおばちゃんでした。
奥さんかな…? …おじさんはどうしたんだろう…?
気にはなりましたが、聞くわけにもいかず。
カレーはというと、味は少し変わっていましたが。
が、飲み会の後のラーメンのように食べられるさっぱりカレー、
という重要ポイントは嬉しいくらいそのままでした。
また通うことになるのでしょう。
で。
宇治氷を食べようと。
宇治氷を食べようと。
宇治氷を食べようと。
が、我々がその時いた所から、私の宇治氷の聖地「弥次喜多」は、遙か彼方。
歩くのがイヤだ、そもそもそんなに食べたくもないのに、と不機嫌になる旦那。
仕方がないので、すぐそこにあった都路里で手を打つことにしました。
もちろん、ここも悪くはないのですがね。
いつも行列している割に、他に美味しいところがあるせいか、私の御用達にはならなかったところです。
まぁ有名です。
あ、抹茶ゼリーは、ここのが美味しいです。
ま、そんなことはともかく、宇治氷です。
あ、抹茶ゼリーは、ここのが美味しいです。
ま、そんなことはともかく、宇治氷です。
さすが有名店、メニューも豊富。
ワケわからんほどの品揃え。
金時から始まって、白玉・抹茶ゼリー・バニラアイス・抹茶白玉・ほうじ茶ゼリー・抹茶アイス・金時…。
私はシンプルなのでよかったので、白玉と抹茶ゼリーだけが乗っているのにしました。
はて?
よく見ると、こんな事が書いてあります。
「抹茶蜜とミルク蜜が選べます。」
さすが京都。
宇治氷の上に、さらに抹茶蜜をかけようというのか、それは濃くて素敵だ、だが。
だが、やはり 宇治氷に練乳 は外せないだろう、そうミルク蜜を私は選ぶ…!
私は、胸を張って、「ミルク蜜で」と、お店のお姉さんにお願いしました。
まずは旦那の頼んだ抹茶アイスが来ましたよ。
「お待たせいたしました~。」
さぁ、来ました、私の宇治氷が。
ミルク蜜…。
そうか、ミルク蜜、そういうことだったのか…!
……。
痛・恨…!
なんかもうね、嘆く気力もなかったですよ、そもそも家探しで疲れちゃいたし。
私は思いました。
今回は甘んじて受け入れよう。
そして。
そして、この、3口で飽きるミルク蜜を二度と頼むまい…!
いや不味くはないのですが甘いだけのかき氷、そうそう量は食べられません、歳だから…。
三分の二は残したでしょうか。
そそくさと会計をすませ、店を出てきました。
あぁ、都路里の名誉のために言っておきますが、ここの一番の売りは抹茶パフェと思われます。
味もそこそこですし、何より見た目が華やかで嬉しいのは確かです。
京都観光の際に店が空いてれば、一見の価値はあると思いますよ。
まぁ…。
私は、引っ越したら。
真っ先に弥次喜多に行きますがね。
あぁ、味が変わってませんように。
ホテルの前に、こんな素敵なバーがありました。
バー・どん底。
どんなディープな常連さんがいらっしゃるのでしょうか。
「まぁ、瓶底よりはいいよね。」
そんなことを思いながら、まだ暑さも本番前の京都から、東京へ戻ったのでした。
引っ越しは2週間後。
ウソのように普通に暮らしているのですが、
まったく焦っていないのですが、
この焦りの無さが逆に怖いのですが。
まったく焦っていないのですが、
この焦りの無さが逆に怖いのですが。