銭の金の。
今日の銭金、最初からご覧になった方いらっしゃいますかね?
最初の貧乏さん、私の地元に近いところだったんですよ。
まぁ、隣?くらい。
ややこしいんじゃ。
合併する前にひと言、この私にひと言、何かないの?ってなもんなんじゃ。
合併する前にひと言、この私にひと言、何かないの?ってなもんなんじゃ。
いやぁ、出てきてるおじさん、西村さんって方だったんですが。
「今から島に行くけぇね。」
と、上田さんを促すんですけど、どうやっていくのかを聞く彼に向かって、
「歩いて行くのいね。」
「右足を出すぢゃろうがね、その右足が沈む前に左足を出すのいぃね。それからまた右…」
何者だ、このおじさん。
そう思いつつも、次から次へと出てくる山口弁に、私は悶えていましたよ。
ああ……。
ああ、やっぱ、ええわぁ、山口弁…。
山口弁で、しかもオヤジギャグ…。
泣ける…。
なんか、かさこ地蔵くらい泣ける…。
私は…私は、山口弁が、好きだぁぁぁぁぁぁぁ…!!
故郷を離れ、早ぅん年。
たまに地元の言葉がテレビから流れてくると、つい、かじり付いてしまいます。
これが郷愁ってやつなんでしょうかね。
大統領に、郷愁。
あ、この西村さんは、馬島という島の大統領なんですって。
この島は高齢化が進んでて、62歳の西村さんが4番目に若いんだそうです。
一番若いのが33歳で、48歳、5○歳……と。
一番若いのが33歳で、48歳、5○歳……と。
まぁ、地元じゃ珍しいことではありません。
近所の漁師のおばちゃんも、「漁協の中では私は若手」と言ってましたっけ、還暦の頃。
だからって大統領になれるかどうかとかそういう話はね、馬島に聞いてくださいよ、あたしに聞かないでくださいよ。
そう、馬島の……西村さんに…………。
ん?
……馬島。
……西村さん。
……き、聞き覚えが……。
私は、実家に電話をしました。
そしたら、母親が出ましたよ。
「そういぃね、うちも見ちょるのいぃね。」
やはり、そうだったか…!
西村さん、というお友達が、うちの母親にいらっしゃいまして。
今日の馬島大統領の西村さんは、弟さんだそうです。
「西村さんと私は同級生じゃけぇね、お姉さんの西村さんは島で5番目に若いのいぃね。」
へぇー…。
若いんだー…。
私は確認したいことを確認できたので、早々に電話を切ろうとしたんですが。
西村さんの家がどこに建っているかとか。
弟さんの家とつながっているとか。
野菜をいっぱい貰って食べきれんほどあるとか。
正月はどうするンかねとか。
なかなか電話は終わりませんでしたよ、見ようよ!見ようよ、馬島の大統領を!!
「ビデオ撮っちょるいぃね。」
あーそーっ。
あーそーっ。
当然のごとく事前連絡があったそうです、今日やるよ!って。
いやぁ、田舎って、空は広いが世界は狭い!
痛感いたしましたよ、ほんまに。
まさか…まさか、知り合いに、上田さんと張り合える人がいるなんて。
ってまぁ、会ったことあるワケじゃないんだけど。
会ったことある人だったら、ちょっと耳から血が出ただろうなぁ。
……カワハギの煮付けが食いたい。
カワハギはね、ものすごく食べやすいんですよ。
変に小骨が入ってなくて、骨からプリっと身が離れるんです。
肝と一緒に身を食べるんですよ。
肝と一緒に身を食べるんですよ。
子供にとっては、どうでもよかったですよ、肝。
ネギはイヤでも食わせるのに、カワハギの肝は好物だったんでしょうねぇ、うちの母。
「なんかね、食べんのかね。」
といって、私の皿から持っていってましたっけねぇ、よく。
今なら、肝も食べるから。
カワハギが食べたいなぁ。
に。
してもですね。
この辛さ、誰にも伝わらないとは思いますけどね。
つか、この犬、誰?
あまりにも意味が解らないので、ちょっとご立腹中ですよ、あたしゃ。
まぁいいや。
カワハギ~~~~。
あ、ちなみに、仔カワハギは最高に可愛いんっすよ。
めちゃめちゃラブリィなんっすよ。
飼いたい。
あ、それより。
私が思うに、あの大統領の西村さん。
全然、貧乏じゃないと思うんだけど?
ごく平均的な田舎のおじさんだと思うんですけど…!
ごく平均的な田舎のおじさんだと思うんですけど…!