けいよい日記

キングオブ暇な私の、心の琴線

祇園祭フェイバリットウィズふで

ということで、ふでばこさんが関東地方からやって来ました。

 

ふでばこさんは、こちらでとてもポエミーなブログをやられておられる、ふでばこ御嬢様と言いたくなるような、そんな人です。
でも、ふでばこ御嬢様って言いにくいから、ふでばこの「バコ」と安部譲二の嬢を取って「バコ嬢」で統一させてもらいますネ♡

 

バカじゃないですよ!
バコですよ!
英語で言うところの、ボックスですよ!


そんなバコ嬢を色に例えるなら……黄金色。

なんの黄金色かっていったら。

もちろん、麦酒の黄金色です!

 

 

朝3時に起きて東京駅まで出て切符を落とし外人さんに拾ってもらいビビりながらアリガトウとそれを受け取り新幹線に乗って京都まで来て近鉄で奈良に行ってリサイタルを見てまた近鉄で京都に戻ってきたバコ嬢は、超ハードスケジュールだったせいか究極に喉が渇いていたようです。
 
なので、湯葉料理屋に着いたなり、「ビール飲んでイイデスカ…!」と、今まで砂漠でさまよっていた人のような顔でおっしゃるので、ドウゾドウゾとビールをダースで頼み、心ゆくまで飲んでもらいました。


ほんで私は料理を物色していたところ。

湯葉料理屋なので、「引き上げ湯葉」がありました。
くつくつと豆乳を煮立て、できあがった湯葉からピロロロロ~ンと引き上げて食すのです。
 
イベントにはもってこい。
 
そしてお味も優秀ですよ、出来たてですからねぇ。
私は、メニューの写真↓をバコ嬢に見せながら「これ頼もうね!」って言いました。

 


そしたら、バコ嬢は。



「えっ、なになに!? 黒ビールっ!?」



……シツレイシマシタ姐さん。
もう1ダース頼みますね、ビールお願いします、冷たいのっ!



ビールが、好きなんだって。

 

仕事から帰って冷蔵庫開けて、ビールが切れてたら、泣いちゃうんだって。
泣ける話やぁ。



まあまあ。

ここまでは、よくある話ですよ。
でもね。
なんでその話になったかは忘れちゃいましたけど、バコ嬢、この後ものすごい話をわれわれに披露してくれました。


なんでもバコ嬢、歯医者に通わなきゃいけないんだけど、忙しくて行けないんだそうです。

だから自分で応急処置してるんだって。

それがね。



詰め物のとれた歯の所に、アルミ箔をクシュッと丸めた物にアロンアルファをつけて歯にくっつける。



という、仰天な内容でねぇ。




お願いですから、「ああ、それなら僕も私もやってるよ。」なんて人、いないでくださいよっ!

 

おかしいですよっ!
ありえないですよっ!



ちびまるこ並に顔に縦縞を作りながら聞いている我々に、バコ嬢はケロリンパとした表情で続けます。

 

 


「大事なのはねぇ、最初に場所を確認すること!試し置きをしてからアロンアルファをつけないと、大変なことになるの!」


いや、そういう問題ではない。


「いやぁ、歯医者さんに行ったら怒られちゃったぁ。」




 

当たり前だろうが…!



まあネタにさせてもらうよ、とバコ嬢に言うと、「えー!私のイメージがー!」と。

 


そう、バコ嬢のブログは、しっとりとしたイメージなんですよね。

色で表すと、ミッドナイトブルーなイメージなんですよね。



でも、実際はテッカテカの黄金色でした。


ぬーが「せっかくそんな良いネタがあるのに、なんでブログに書かないんだ?」と問うと「やだよーそんなのー」と答えられておりました。


だから私が書きましたよ。ふでばこさん。


せっかくだし自分で書いたら?そうだ、それ用の裏ブログを作ればいい、名前は「ペンケース」で。
そんな話もしましたけど、私が書いちゃいましたよ。

 
えへ。




まあね。

 

そもそも、7月16日が祇園祭だということを知らないまま、祭りが行われる割とど真ん中のホテルをなぜか取れたよ?最後のひと部屋だったよ?という、よくわからない勢いのある方なので。

 

歯にアロンアルファでアルミ箔、なんてことはオチャノコサイサイなのかもしれませんねぇ…。





歯に、アロンアルファでアルミ箔。
 
歯にアロンアルファで、アルミ箔。

 


うーむ。




どう書いても、おかしいよねぇ…。
日本語として、おかしいよなぁ…。


あ、ちなみに、味は?と聞いたところ、アロンアルファはとても優秀なので味がしたりすることなはい! とのことでした、なるほどねぇ~。




……。

 

ふでばこさん……。





行こう、歯医者さんに…!





まあ、そんなアルミなバコ嬢とふらふら祇園祭を楽しんだのです。


祇園祭宵山って、ただ山鉾が並んでるだけじゃないんですよ。

この辺りのお家が、秘蔵の掛け軸や屏風を見せてくれるという企画「屏風祭り」が密かに行われているのです。

こんな感じで。

 

 

歴史のある家が多いんでしょうねぇ、ステキなモノばかりなのですよ。

 

「かわいー。欲しいー。」

 

って、言いながら歩きました。
欲しいーって言っても、きっと手に入るようなもんじゃないんでしょうけども。

 

「きっと虫干しのついでだよね。」
「でも虫干しにこんな不向きな季節、他にないよ。」
「…そうね…。」

 

みたいな会話をバコ嬢としつつ。
歩いていると、おや、なんだか人だかりが。

 

なにか始まるらしいんですけど、集まってる人達の半分以上は、なんだか集まってるから集まってるだけのようで。
側にいる人達の会話に耳を傾けても、一体何が行われるのかは一向に分からないまま。

 

なんとか得られた情報は。

 

「観音様だって!」
 
「なんか、暴れるらしいよ…!」



どうも、観音様が暴れるようです。

まったくもって、意味が分からない。


でもまぁ、せっかくだから待っていたら、雨が降り出す中待っていたらば。


な、なんか始まったよ…!!

 

 

え…っ!?
 
 
「い、いまのが? 観音様?」
「見た?撮れた?」
「い、いや、わからん…! わけわからん…!」
「あ、また来るよっ…!」



 
 

ああ…!
あれ…!?
 

「今のが? 観音様?」
「な、なんか…縛られてない??」
「あっ、また来るよっ…!」

 

 って感じで、縛られた観音様は我々の周りを3周していかれました……。
なんか…終わったあと目がチカチカしました……。


写真じゃまったくわかんないでしょうけど、まあ御神輿を担いでる感じをイメージしてくだされ。


これは「南観音山」で宵山の深夜11時頃に行われる、名前もそのまま「暴れ観音」という行事だったようです。

 

初めて知った。そして見た。

 

本当に、いろいろあるんですねぇ、祇園祭って…。




そして、南があるなら北もあるんじゃないかと。
ありますあります、「北観音山」。

 

 
暴れ観音が終わった直後に、コンチキチンのお囃子をしながら、これまた3周。
しかしまぁ、南に比べりゃ、そりゃぁ静かなもんです。


北と南は仲が悪かったりするんでしょうかね。

 
北の人間は南を少し馬鹿にしたりしながら、実はちょっと楽しそうだな…って羨ましく思ってたりするんでしょうかね。
南の人間は北に対して「なにさスマシちゃってさ」とか思いつつ、北の男は南の女の憧れだったりするんでしょうかね。
でも、そんなこんなを絶対口には出さないんでしょうかね。

ジャジャジャッ・ジャジャッ・ジャーラーッッ!


なんて思ったり。


でもねぇ。

仮にもし、北の彼女と南の彼氏が恋に落ちたとしても、うまくいってほしいなぁと。

私は、そう思うのですがねぇ。



って、そんな話があるかどうかなんて、知りませんがね?




まあまあ、とにかく、ふでばこさん、はるばる来てくれてありがとう。

とてもとても楽しかったですわ。

また来てね♡

そしてまたなんかネタちょうだいっ。 テッカテカのネタを!





 

あ、すじこさんが売りに出されてたよー。
ご利用まことにありがとうございます。