歯医者。
えっちらおっちら通っております。
かれこれ、何ヶ月になるのか。
通い始めたのは、2月頃だったでしょう。
夕方5時の予約での帰り道なんて、とっぷりと日が暮れてましたもの。
地球の公転を感じながらの、歯医者通いなのです。
地球が公転しているので、当然、季節は巡ります。
初めて行ったとき、歯医者の庭先に植えられた、結構な大きさの木。
その木の葉っぱが、やたらと無残な枯れ方をしているのが気になりました。
大丈夫か…?ココ…。
だって、その木、歯医者の椅子に座った位置からも見えるのです。
はぁ~あ、とため息をつきながら、ふと目を上げると、その黄土色の枯れた葉っぱが目に入るのです。
いくら私が薔薇色のため息をついても、どうしたって鼠色がかってしまうというもの。ふぅ。
しかし、春になり。
なんということでしょう。
ちゃんと生きておりました、その木。
枯れた葉を残しながら、ちゃんと萌葱色の芽が出てきているではないですか、4月の末でしたか。
柏の仲間だったようです。
柏というのは、葉が散らずに枯れたまま枝に残るのです。
家系が途絶えないってことで、だそうです。
その木、なんの木、気になる木。
芽吹いたな、と思った次の歯医者の日には、後ずさりしたくなるほど、わっさぁっと茂っておりました。
今じゃ、窓に入る日を完全に遮る勢いです。
そんなビフォーアフターを、患者が勝手に繰り広げてるとも知らず。
先生は私の歯を片っ端から削っていきます。
むぅ。
最近になって、だいぶ歯医者さん内の人員構成が分かってきました。
歯科衛生士さんは、女性が4人。
交代勤務で常に2人がいらっしゃるようです。
中でもメインの、一番若いお姉さん、おそらく年の頃は……20代半ばといったところでしょうか。
めちゃめちゃ可愛いです。
対応も丁寧で優しく。
不安そうな患者さんにニッコリと微笑みかけてくれます。
自信を持って、どこにでも嫁にやれる娘です。
……ただ、バキュームするときにね、ちょっと突っ込みすぎ……。
もうちょっと…もうちょっと引っ込めてくれるとオバチャン嬉しい……。
そして、もう一人、エース級の方が一人。
私が思うに…ありゃ先生の娘さんなんじゃないかと。
なぜなら。
いまいち愛想がないところが……そっくり。
でも技術は断然上手なところが……そっくり。
顔が……同じ。
この方は、必要以上のバキュームはしないの。
口の中が、カラカラ浴場なんてことには、ならないの。
あ、さっきからバキュームのことばっかりってお思いになるかもしれませんが。
奥歯の治療の時なんかは、ほんと、あれが上手か否かでしんどさが全然違いますでしょ。
私、人様より、おぅぇってなりやすい気がしますのよね。
そして、肝心の先生なんですが、やはり腕は良いようです。
といいますか、以前通っていた歯医者が、相当なヤブだったのではないだろうかと思わざるを得ない状況です。
そこで治療したところ全てを、やり直している最中です。
「かなり……雑にやられてますね。」
と、伏し目がちに言われました。
思い当たる節は、ありまくりですがね。
山科区の歯医者ですがね。
何処のヤブか知りたい人、内緒でゲスブに書きにいきますよ、えぇいつでもどうぞ。
ま、そんな先生も弱点がないわけではありません。
歯を削る、あの、ウィwwwィンっていう、機械。
あれ、水を出しながら削るのですよね、きっと。
ウィwwwィンって回転してる間は、水がブッシューと出てるもんなんだと思うのですが。
その水を、完全に止めきらないうちに、口腔内から掘り機を出されるのですね。
なので、顔にびしゃびしゃ水が降りかかるのですね。
治療が終わる頃には、ひとっ風呂浴びたかのような状態に、なるのですね。
日焼け止め、ウォータープルーフにしようかな、と毎度毎度思うほどなのですね。
ま、いいんですけどね。
とりあえず、歯医者通いは、続くのです。
最近も、行くのは5時台が多いのですが。
冒頭に申したように、地球は公転しております。
なので、帰りは強烈な西日との戦いになりますでしょ。
太陽を避け、太陽を避け、太陽を避け歩いていると、どんどん家から離れてしまうのです。
私は、どうすればいいのでしょうか。
以上、待合室で読んだ「AERA」でインタビューを受けてた、
小泉孝太郎の語尾を一部マネて。
お送りしてみました。
孝太郎さん、基本、語尾が「しますでしょ。」 。
「うちには、伯母や叔母がおりましたでしょ。」
「父が家にいることが、あまりありませんでしたでしょ。」
知らねぇよ。
そんなことより今更ながら、山さんがカッコイイですわよ。
本当に、今更でございますでしょ。