けいよい日記

キングオブ暇な私の、心の琴線

どこかで誰かと、いつか。

 
先日、ぬーがパソコンをいじっているのを横目で見たところ。

検索バーに、こんな単語が列挙されておりました。
 
 
 
 
 
 

 
 
奈良公園は行った、確かに行った。
 
春の話だけれども、桜を見に行きました。
 
 
 
 
 
 
 
 
だが、ザムディンは、どっから出てきた?
 
 
 

いや、ザムディンが何であるかは、知っている。
我々の大好きな、あれだ。
 
 
 
いや、断じてコレではない。
 
こっち。
 
 
 
 
 
 
しかし、どんなに間違っても奈良公園の隣に並ぶ単語ではないと思うのだが?
 

 
 
 
ザムディンについては、こちらが最も適格に説明をしてくれていると思います。
 
知らない方のための、ザムディン豆知識。
というか、知識の規模的に言えば、ザムディンそのものが豆。
 

衛藤ヒロユキ作「魔法陣グルグル」で、記念すべき第1巻に登場する言葉。
ノコギリ山のボス、カセギゴールドに対して苦しむ主人公パーティの危機を救うために、仲間の一人であるザザがとっさに叫んだ『呪文』。
 
 
 
 
…ではなく、他ならぬ 彼の『じーさんの名前』である。
 
 
 
 
魔法、呪文みたいな響きの名前ゆえ、いかにも強そうだがその効果は皆無。
まさしく伝説のハッタリとして用いられた。
たった数コマではあったが その印象は相当なもので、今もなおグルグル読者の脳に深く刻み込まれている。

 
wiki…ではなく、ここ。 http://guruguru.my.land.to/?zam
 
というか、私としては、wikiザムディンの説明がないのが大変に不本意であります。
豆とはいえ、白インゲン豆くらいの豆ではあるのだ、wikiにあってもよかろうもん。

 
 
 

しかし、あれって、1巻だったんだねえ…。
最初から飛ばしてたのねえ、あのマンガ…。
そら後半ぐだぐだになっても仕方が
 
 
 
 
 
 
 
そんなザムディンが、なぜ奈良公園と仲良く検索バーで踊っているのですか、
という話なわけです。
 
 
 
理由はね、結構ステキなものでした。
 
 

奈良公園には鹿がいます。
 
なぜって奈良公園は、いや、奈良は、鹿のものだから。
 
 
 

 
で、奈良公園には、鹿せんべえもあります。
なぜって、それを奈良公園の鹿にあげるのが、奈良のしきたりだから。

 
 
 

奈良に行ったら、1回くらいは、やりたいじゃないですか、やっぱり。
せっかくですからね。
 

で、買うじゃん。
 
あげるじゃん。
 

そうすると、鹿の嵐が来るのですが、まあ一過性のものですよ、ご心配なく。
 
 
が、嵐が通り過ぎた後でも、諦めの悪い鹿くんが、ふらっと、ずいっと、
人間に要求してくることもあるわけです。
 

ま、鹿の世界だって、世界に1つだけの花ですよ、いろんな鹿がいるのです。
 
 
 
 
 

でも、問題ありません。

奈良公園の鹿は、何と言っても、わきまえております。
こと、鹿せんべえに関しては。
 

鹿がエサを要求して躙り寄ってくるときは、彼らに向かって両手を広げてみせましょう。
 
「もうない。」と言いながらやれば完璧です。
 
 
 
 

ちゃーんと理解して、役立たずの烙印を押してくれます。
 
あとは、その辺の松の木と同じような扱いです。
彼らの氷のような仕打ちに、若干心が折れます。
 

で。

その両手広げをやっているときに。
 
 
ぬーが ザムディン!」 と唱えたわけです。
 

やっと出てきたよ、ザムディンが。
 
 
確かに、やってたね。
そして、微妙に効いてたね。
 
 
 
 
 
 
だがしかし、それで何故、奈良公園」「ザムディンで検索、となるのかというとですね。
 

その、ぬーの ザムディン!」を見て。
 

なんと、ニヤリとしていた女性がいらっしゃったそうなのです。
 
 
ベンチに座りつつ、ぬーの「ザムディン!」を聞いて、ニヤリ、と。
 
 
 
 
 
「あの人、絶対知ってるわ。」 と、ぬーは言います。
 
なんてことでしょう。
 

いったい、この広い世の中に、「ザムディン」の何たるかを知っている人間は、何人いるのでしょうか。
 
グルグルの連載自体、もう随分と昔の話です。
ザムディンが脳の中で生きながらえ、なおかつ、ツヤツヤとしている御仁など、そうそういるとも思えない。
 
思えない、が。

 
 
確実にいるに違いない。

たとえ数は少なくとも。

そう、アカミミガメに席巻されてしまったクサガメのように。
 
 
 
ということで、その人が「今日、奈良公園で、ザムディンを鹿にやってる人がいて、わろたー。やるか普通ー。」
みたいな記事をブログに書いてやしないかと思い検索してみた、ということだったようです。
 

そして、そんな記事はなかったそうです。
 

実にあっさりと、無念。
 

きっとお友達になれると思うんだがなあ。
 
 
 
 
 
 
 
 

呪文みたいといえば、香川真司選手を擁する、いや擁した、
ドイツのサッカーチームドルトムントの本拠地。
 
ズィグナル・イドゥナ・パルク。
 
 
 
私は、この名前をとても気に入っておりましてね。
なんか、ほんとに呪文みたいじゃないですか。

播ポッタ夫あたりが、杖か何か掲げて、「ズィグナル・イドゥナ・パルク!」とか叫んじゃいそうじゃないですか。
ものっすごい強そうじゃないですか。
 
だもんで、とても気に入っていたのです。
そこに、どんな素敵エピソードが埋まっておるのだろうと、ワクワクしていたのですが。
 
 

なんや、保険会社か何かの名前らしいですね。
 
 
 
ふっ……夢も、のりしろも、ありゃしない。
 
 

それこそ、監督のおじいさんの名前です、と言ってもらった方が、どれだけ良かったかと。
 
 
 
 
 
呪文でもお爺ちゃんでもないんだってさ、株式会社の名前だってさー。
 
味の素スタジアムだっけ、CCレモン会館だっけ、日本にもありますよね、そういうの。

資本主義って。
 
素敵じゃない。
素敵じゃあ、ないよ。
 
資本主義に正義はないと誰かが言っていたが、そこに是非、センスも入れていただきたい。
 
 
で、次の本拠地は、どこになるのだろうねぇ~と思っていたらば、
オールド・トラフォードに決まりましたねえ。
 
うむ。
 
 

呪文じゃない。
 
 
ちょっと残ネ……いやいや、プレーそのものがきっと魔法のようなプレーに違いない。
そうに違いない。
 
 
やっぱり英語って、何げに単語を知ってるよね、我々。
知ってしまっている。
 
 
昔おパリに行ったとき、仏語では「ポテト」すらわからないことに愕然としたものだが。
 
 
それが大人になるってことなのかしら。
違うね。
 

これ、いったい何巻まで出とるんだ。
 
 
 
 
ご利用まことにありがとうございます。