自由。
奈良の鹿は。
自由である。
たまに気が向いたときは、人間の小さいのと戯れてやってもええかなと思ったりもするが。
まぁ、基本どうでもいいようだ。
お気づきだろうか、先ほどの写真の左上。
後ろにチラリと写っている、白い人と黒い人。
あれね。
どうやら結婚するにあたり
な写真を撮っておられるカポーなのだが。
それが、奈良公園の、首元を足で掻きむしる鹿の後ろで、となると、
なかなかにシュールな光景になるわけである。
それだけでなく、彼らはね。
それはそれはチャレンジングなことをされていたのでね。
おそらく、日本の方ではなかったんだろうなと思ったのだよ。
だって。
たぶん。
二十歳以上の日本人は。
奈良の春日の青芝で裸は足だしになることはなかろう
と思うのだよ。
ね?
しかしだ。
これを今でもフルで歌えるのって、どうなんだろうか。
脳みその使い方として合っとるんだろうか。
できれば今からでも別のものに置き換えたいんだけど。
何にしようかなー。
何と置き換えようかなー。
……さゆりさん?
いいえ、見なかったことにします。
……さゆりさん?
いぃえ、見なかったことにします。
ちょっと、ねえ、タモリさん…っ!
たしかに、とりあえず何でもやってみるっていうのは大事なのかもね。
って、いややっぱり、いろいろおかしいと思う。
まあ。
とにかく、鹿は良い。