お帰りなさいませ、ご主人様。
ただいま~!
おかえり。 ちゃんと手、洗いなさいよ!
はぁ~い。
そぅれ。
いぃぃやぁぁ…すごいですねぇ。
すごい迫力ですねぇ。
御神輿担ぐのって。
神輿を担ぐ前に、「かんなり」というものを持って、「ほいっとう!ほいっとう!」って言いながら、ステップ踏み踏み前に進む、っていうウォーミングアップをするって話をしましたでしょ?
あのステップをねぇ。
この神輿を担ぎながらも、やっておられましたデスヨ!
重いんでしょうよ!
しんどいでしょうよ!
痛いでしょうよ!
痛いでしょうよ!
ほいっとのステップってのはね、割と、飛び跳ねる感じなんですよ。
ぴょんぴょんと。
確実に、片足になる時間があるのです、スキップと同じように。
それを…神輿を担ぎながら……やるのよね…。
かんなりの時で、充分しんどそうだったのに。
この氏子さん達は……お祭りに向けて体を鍛えておられるのでしょうか…?
私がもし、あの中に放り込まれて、あれをやらされたら。
2秒で死ぬよ?
ほいっとぅ! バキッ!
ほいっとぅ! ベキッ!
ってかんじで。
さいなら~ってなもんですよ。
ま、女の人は見かけなかったけど。
担ぐのは無理だよなぁ、ありゃぁ。
神様は、みんなに担がれて、無事ご帰還されました。
神様がお社に戻られる間は、やっぱり頭を垂れて厳かなムードに包まれるのです。
でもその傍らで、大人になったジャイアンみたいな大男が、石にすがりつき肩でぜぇぜぇ息をしてたりします。
いやいや。
一応言っておきますがね。
けいよい痴女大爆発、ってわけにはいきませんでしたよ、今回。
なんかもう…人の目なんて気にしてる場合じゃないんですねぇ、担ぎ手さん達。
汗まみれの地肌から尻から、さらけ出しまくりでね、目のやり場に困るっていうかね。
焼き肉食い過ぎて胸焼け~みたいなね?
だからまぁ、御神燈の綺麗な絵で締めることにいたしましょう。
どんなに遠く離れたところに住んでいても、祭りの日には帰ってきたりするのかな?
そして、濃いぃ濃いぃ祭りを終えて、また戻っていくのでしょうか。
羨ましいような……。
やらなくていい環境にホッとしてしまうような……。
複雑な心境に駆られました。
山口を思い出しながら。
すごいねぇ…。
祭りって、すごいねぇ……。
「ほいっと」を変換すると、「歩一途」と出るのですが。
そなの?